作曲講座 M-STAIR

作曲講座 M-STAIR

難しい理論や楽器の演奏技術は不要。
パソコンを使ってパズルを組み立てるように曲作りを体験する
新しいスタイルの作曲講座です。

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 いよいよ作曲講座も最後の講義となりました。今回は、“卒業試験”として、いままで学んだことを思い出しながらオリジナル曲作りに挑戦してもらいます。

 この講座では、曲作りを体験しやすいようコード進行を元にメロディを作るという流れで学んできました。前回と同様に、そのポイントとなる部分と作業の進め方を軽く復習してから作曲に取り組んでもらいます。

 さて、実際に最終日の曲作りの様子を見ていると、コード進行を作ってからメロディを考える子、頭の中でコードが鳴るようになってきてコード進行とメロディを同時進行で作っていく子、コード進行の縛りを嫌ったのかメロディから作り始める子と、子供たちによって曲作りのスタイルが変わってきたことに驚きます。

 出来あがった作品を聴くと、まだコードの音の羅列から抜けきれない子からメロディらしい起承転結を感じるフレーズを作った子まで進歩の歩みもそれぞれですね。それは、打ち込んで音が鳴ることが楽しくなっている子、自分が打ち込んだものが普段聴いている音楽に近付いてきたことに面白さを感じている子など、興味のポイントに違いがあるようにも思えます。

 

●今回の“卒業試験”で作ったオリジナル曲の例


 作文を書いたり絵を描いたりする場合も同じですが、まずは自由奔放に作るところから始まって興味を持ち、そこから自分なりに考えて「こうしてみたい」を試したり、その為にはどんな約束事を覚えて守る必要があるのかを身に付けていくという流れの中で、それぞれの子供たちの立ち位置に違いが出てきたのでしょう。

 足並みを揃えることは重要ではありませんが、もし、どこかで足踏みをしていたり歩みが遅くなってしまった子がいたならば、子供たちの自主性に委ねつつも、手を差し伸べてもいいのかも知れませんね。