不審者ではありませんから。 | アスペル君の父として

不審者ではありませんから。

 まったく、なんであんなことするのかね。

 抵抗できない小学一年生の女の子をね。ニュースを見るたびふざけるなって言いたくなりますよ。女の子がいる親御さんは心配だろうなぁ。


 ところで今日は朝から結構仕事でバタバタしてました。その反動か夕方にはなぜか、ぼーっ。ベランダで茜色の夕焼けを眺めていたら、嫁さんから「黄昏てるね」と言われてしまいました。


 私が冴えないのを見た嫁さんは「散歩でもしてきたら? 寒いけど歩くと気持ちいいわよ」。そういえば今日は体を動かしてないなと、言われたとおり夕刻のウォーキングに出かけたのです。


 家の近くには遊歩道のような公園があって、同じようにウォーキングをしている人も結構います。と同時に、下校途中の中学生の姿も。近くの中学校の通学路になっているので、この時間は制服やジャージ姿の男の子や女の子たちとすれ違うのです。


 予定通りなら来年の4月には息子が通う学校なので、足を伸ばして学校まで行って見ました。遊歩道公園の途中が中学校の裏門なのです。

 はしゃぎながら帰る子たちを見ていると、やっぱり小学生とは違って、青春まっただなかという感じで楽しそうです。息子も半年後にはこの集団の中にいるのかなぁと、少し感傷的になってしまいました。


 裏門のところに着くと、先生たちが二、三人生徒達を見送っていました。

 やっぱりあんな事件が相次いだからでしょうか。子供たちの安全に配慮しているように見られました。


 男の先生と目が会いました。そのとき私は気づいたのです。

 「40歳くらいの男。中肉中背。学校近くを散歩していた」と自分が認識されたことに。


 うわぁ、俺って不審者みたいじゃん。


 まずいことに、遊歩道公園はそこでいったん途切れるのです。しかし私はどうしても、先生の前で回れ右をして引き返すことができませんでした。そんなことをしたら、私は不審者に違いありませんと言うようなものです。


 仕方なく一般道路に出て歩道を歩き、ビールを買って帰りました。今頃先生たちの間で「変な男がいたよな」と囁かれているかもしれません。


 李下に思いっきり冠を正してしまいましたが、断言します。私は不審者じゃありませんから。


 こんな時期に、ちょっと不見識でした。反省。