「半ドン」という希望。 | アスペル君の父として

「半ドン」という希望。

 コメントやトラックバックをいただいた方、ありがとうございます。どこに書いていいのか分からないので一応ここに書いておきます。皆さんのブログにも遊びに行きますからね。

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「えーっ、なんで天皇誕生日なのにお仕事なの?」
 それはね、息子。代理店さんがどうしても金曜日に原稿が欲しいっていうからだよ。新聞社は最後まで輪転機を回すからいまがラストスパートなんだ。だから担当の人も水曜日に資料を渡して「すみませんが、中一日でアップを」って言うんだよ。その中一日が国民の休日って奴なんだね。パパも平気な顔して「大丈夫ですよ」って笑うけど、内心かなり焦ってるんだ。これを大人の言葉では「ふりーのしゅくめい」って言うんだよ。

 うちの息子は休日にほとんど家族と過ごします。友達とのコミュニケーションが図れないため、一緒に休日を過ごす相手がいないというのもあるのですが、ひとつには、私たち両親が彼を放っておけないという意識があるからです。人と違ったことをしでかす彼から目を離すのは、正直心配でなりません。

 彼もそんな休日の過ごし方を心得ているようで、私たちにべったりです。彼の愛情表現は濃厚で、「愛してる~」とか「好き好き~」と頬を擦り寄せてきます。私たちも負けずにするんですけどね。
 そんな具合ですから、休日に仕事が入ってしまうことは、昔から悩みの種でした。ふてくされたように口をとがらせる姿を見るのは、張り裂けんばかりに辛いものです。バツイチ時代、休日の朝に「俺これから子供と遊ぶんだ」と言って恋人を無くしたこともあります。

 そんな状況に光明をもたらしてくれたのが、「半ドン」を利用するという手法です。普段の休日でも午前中はゴロゴロしていて、昼ご飯を食べてから外出するのだから、午前中は彼に家で遊んでもらってその間仕事をし、午後から一緒にいればいいじゃないか。幸い息子はそれくらいなら家にいても癇癪を起こしません。
 という訳で、昔懐かしい「半ドン」という言葉は、僕のなかでツリーのように燦然と輝いています。本日は祝日なり。午後から煌めく街へ家族で出掛けるために、午前中は頑張って集中しましょうかね。