祐天寺のもつ焼き屋さんで呑む前、
斜め向かいにある庚申塔を見学。
<庚申信仰>
人の体内に三尸(さんし、三匹の虫の1つ)がいて
60日に1度の庚申(かのえさる)の日
人が寝ている間に虫が体から出て天に昇り、
人の悪さを告げ口する。
告げ口された人間は早死にする。
↑
庚申の日に身を慎んで眠らず、
虫の告げ口を阻止する信仰行事。
(夫婦同席不可)
<信仰の経過>
中国の影響から平安貴族が信仰。
↓
室町時代に仏教の影響を受け
供養塔(=庚申塔)が作られるようになる。
↓
集落ごとに行われるなど民間に広まる。
↓
3年に1度の庚申塔建立が慣習に。
江戸時代が最盛期。
だから各地にけっこう塔が残ってる。
民間信仰・神道が習合する事も。
立派なお堂。
近辺に塔はけっこうあるようだけど
(目黒区だけで約70か所)
ここまで作り込んだお堂は珍しい。
この辺り、昔は鳶・大工の勢力強い?
(次記事のお寺で、そう思った)
綺麗に手入れされてます。
傍らに江戸時代1850年代の道標有り。
(アップで撮り損ねた…)
「右 あさふ(麻布) あを山(青山)」
など書かれてます。
「おく沢 ひもんや いけかみ」
「ごほん木 ふたご道」
地名は今とほぼ変わらない。
その説明
↓
右、1663年
中央、1692年
左、1697年
三猿もいます。
お堂自体はいつの建立か
分からなかった…。
さわらの木。
さわらの木の傍にあるから
「さわら庚申」との事。
大きな石は皇太子殿下御降誕記念
(上皇陛下)
国旗掲揚塔らしいです。
交通量の多い駒沢通り沿い。
庚申塔の一画をそのまま
動かさず残しているのも、
近辺では珍しい気がします。
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芹沢友綺
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