全く映画に詳しくない凡人なワタシが感想を綴ってみたいと思う。
もしかしたらネタバレしちゃうかもしれない…。


映画 糸 を観た。
出演者が今をときめく豪華なメンバーで、個人的に最高なメンバー。
主演の菅田将暉と小松菜奈。
2人とも若さからの底から湧き上がるパワーが溢れている一方で、どこか懐かしく人間の情緒が滲み出るミステリアスな雰囲気がある。
観ていて、惹きつけられるものがある。


観た感想を一言で表すとならば、ワタシは


運命


だと思った。ほんとにキャッチフレーズの通り。



最初から最後まで、観ると言うより、じっと見つめていたくなるような、心がぎゅーっとプラスにもマイナスにも締め付けられるような。

観る年代によって、その人の状況によって感じ方、考え方は違うと思うが、ワタシはこの物語の時代背景とほぼ一緒の世代で、今感じていることや考えていることにドンピシャ。
だからこそ、ツライ、しんどい。
シアワセになるって何だろうなんて、映画の物語に自分のことも含めて考え過ぎてしまうという面倒くさいアラサー女子…。


出逢いは奇跡。
巡り逢えたことはたった一瞬だったとしても、
もしかしたらその人の人生に、
自分の人生に大切な時間となっているかもしれない。


無駄な時間なんてない。
それに気付くこと、理解できるようになることなんて、その時は誰も分からない。


子どもの時に掲げた夢や目標。
それを叶えるまでには、
ストレートに歩む人、
紆余曲折する人、
挫折する人、
考えていたこととは全く違う道を歩む人…

それらに振り回させれつつも
人生って運命だなぁなんて感慨深くなってしまうそんな映画だっだ。


個人的見どころ。


人が泣き乱れて歌う姿は悪くない。
一緒に泣ける。


小松菜奈が美しすぎる。
透明感抜群で触れたらぱっと消えてしまいそうな、でもぐっと惹きつけられる眼差しや雰囲気。
海でのシーンではあどけなさ残る少女。
海外のクラブで踊り狂うシーンは強さがあってギラついた女性。
でも、時々ふと見せる表情は出会った頃とずっと変わらない、そんな糸での姿だった。


菅田将暉の吠える姿は観ている人の感情を動かす。
良い意味で
あれ、自分なんで泣いてんだろ…ってなるところたくさん。


最後のシーン。
…クライマックス!!!



悩める若者世代に、
今の自分に、必要な映画だった。