六色 3話
6人が学校生活になれてきた頃。
放課後の教室で6人が話していた。
明*「じゃーそろそろ帰らない?」
紅葉*「うん、そうだね日も落ちてきたし。」
颯*「あっ悪い俺寄ってくところあるから。先帰ってて。」
風舞*「あぁ了解珍しいな。」
颯*「あぁまぁな、じゃ」
薄く夕陽が射す教室に5人は颯を残し帰って行った。
拓*「俺知ってるんだあー」
明*「何のことじゃ猿?」
拓*「明そんな口聞いちゃっていいのかなぁ?教えないよー」
ミミ*「えぇ何々ー颯の事?」
拓*「ピンポーン!!知りたい知りたい?」
風舞*「じらすなよー教えろよ!」
その頃教室では、颯が誰かを待っていた。
すると、教室のドアが勢いよく開いた。
ガラッ!
加奈*「お待たせー!!ごめんねー待った?」
颯*「いや、そんなに待ってないっすよ。」
彼女は、颯達の1つ上の先輩。
加奈*「じゃーどっか寄って行こっか。」
颯*「そうっすね。」
2人は教室を出て駅の近くのカフェへ向かった。
拓*「・・・ってことなんだょ!あの加奈先輩って超可愛いよな~。なっ風舞!」
風舞*「やめろよ俺に振るなよ!」
紅葉*「で?どうなの風舞可愛いの?・・・」
風舞*「まぁ結構モテてるみたいだし俺ら1年の男子が知ってるってことは・・・つまり!!可愛い」
明*「ダメだこいつら鼻の下だらっだらっにのばしてやがる。特にそこのクソ猿がな!」
ミミ*「私も見たことあるよ、すごい可愛い先輩!へぇ~でもあの颯がね・・・。颯はその先輩の事が好きなの?」
拓*「いや、俺が見たところ逆だな、加奈先輩が颯を好きってところかな!前さ俺と颯2人だけで帰ってたらさ、他の学校の奴らに加奈先輩がナンパっぽいことされててさそれを颯が助けたんだよね。多分それからだと思うけどな。」
ミミ*「へぇ~そうなんだ。」
明*「そん時どーせ猿は横に隠れてたんだろ?」
拓*「横じゃねー!後ろに隠れてた!(照)」
紅葉*「じゃーうちらこっちだからバイバイ。」
拓、ミミ、明*「うん、じゃーね」
5人が別れると深刻そうな顔をした風舞が言ってきた。
風舞*「なぁミミってさぁ…」
紅葉*「待った!分かってるよそんな感じじゃん。」
風舞*「だよな。・・・」
その頃、カフェの窓側の席に2人は座っていた。
加奈*「そういえばこの前本当にありがとうねっ!」
颯*「あぁ別にどうってことないっす。」
加奈*「ねぇ?颯君って彼女とかいないの?」
颯*「あぁ別にいないっすよ。」
加奈*「ええ意外。好きな人は?」
颯*「俺まだそういう感情わからないっす」
加奈*「そうなんだ。加奈はね~颯がお気に入りかな!」
颯*「そうっすか・・・」
加奈*「もう何その反応~?ひどい~」
颯*「・・・。えっっそうなんですか?!
ってこんな感じでいいですか?」
加奈*「もう~バカにしてるの?ねぇまたこうやって学校帰り付き合ったりしてもらってもいい?」
颯*「別に自分でいいならいつでもいいっすよ。先輩暇そうだし。」
加奈*「もう~またバカにして。!」
颯*「はい、すいません」
加奈*「なんか、颯君ってつかみ所がないっていうか何考えてるのかいまいちわからないんだよなー」
颯*「そうっすか、もう暗くなりましたし帰りましょ送りますよ。」
加奈*「さっすが~紳士~」
そう言ってカフェを後にした二人は加奈を颯は駅まで送りに行った。
加奈*「じゃーこの辺でいいよ!」
颯*「わかりました。じゃまた」
加奈*「ねぇー!明日も付き合ってもらっていい?」
颯*「了解ですっ。」
加奈*「バイバーイ」
加奈と別れた後颯は家に向かって帰っていると自分の家の前でミミが待っていた。
ミミ*「やっと帰ってきたの!遅いよ」
颯*「ただいま。何してるのこんな所で?」
ミミ*「う~ん、暇だなと思って颯待ってた!」
颯*「あぁごめん、俺今から課題終わってないから遊べないよ。」
ミミ*「こんな時間まで遊んでるからだよ!」
颯*「そうだ。明日も一緒に帰れないから、気をつけて帰れよ。」
ミミ*「また?・・・ねぇ颯は加奈先輩の事が好きなの?」
颯*「そういうのじゃねえよ」
ミミ*「それって変じゃん。」
颯*「何で?」
ミミ*「だって好きでもない人と一緒にいるなんて!」
颯*「そんなこと言ったらお前だってそうだよ。友達だから一緒にいるんだし。」
ミミ*「うちはもっと颯のなかで大切な人になりたいの!もう知らない!」
颯*「おい!」
そういうとミミは、走って自分の家の玄関まで走って中に入っていった。なにがなんだかわからなかった颯はその場にただ立っていることしかできなかった。そして、朝学校に向かう途中のミミの家の前で颯以外の皆がいつも通り集合していた。
風舞*「あれ、颯は?」
拓*「なんか、さっきメール来たけどなんか加奈先輩と一緒に行くらしい。」
紅葉*「えっそうなの、ミミ聞いてた?」
ミミ*「知らないっ!」
拓*「おぉーっと、まさかあいつ!」
明*「まさかねぇ颯に限ってないない!」
紅葉*「そうだょ~。とりあえず行こっか。」
学校に着くと教室にはすでに颯がいた。
風舞*「おはよーさん。早いな。」
颯*「あぁ少しな。」
拓*「どうやどうや、可愛いかったか?」
颯*「別に、つかお前教室あっちですけど?」
拓*「ちょっとお前ののろけてる顔見にきただけだよ。」
明*「はよ、いけやー!」
放課後委員会があり紅葉が教室で待ってると颯がはいってきた。
紅葉*「委員会お疲れ。」
颯*「おう。」
紅葉*「ねぇ颯?颯の事想ってる人がいるんだけど。それなのに颯が中途半端に加奈先輩と絡んでたらその人嬉しいと思わないと思うよ。」
颯*「俺にもわからない、なんかあの人といると落ち着くんだ。」
紅葉*「へぇ颯らしくないね」
颯*「俺の事想ってるって人ってミミのことだろ?」
紅葉*「さぁ?」
颯*「あいつとは多分そういうのじゃないんだ。ただこれからもそんな風にはならないとおもってる。」
紅葉*「そんなのわからないじゃん!!」
颯*「いや、俺には分かってるよ。」
薄暗い教室にその言葉を置いてくように颯は教室を後にした。
(つづく)