若さも、美貌も、財力も、コネも、何も持っていない私は、彼にとっては利用価値のない存在・・・
だからきっと気づいてもらえない・・・
でも、ずっと彼だけを見つめていた
どんな小さな仕草も見逃さないように、一心に見つめていた
辛いほど気持ちだけ焦がされてしまった。
ムケーシュさま・・・
七海ひろきさんが出てくるたびにオペラの上がる客席の連帯感・一体感に萌えた。
みんな観たいよね〜 見逃せないよね〜 って。
1幕
タバコを深く指に挟んで口元を全部隠す姿にも見惚れた。
2幕で登場したところなんて、「ぬふぁっ」みたいな変な声が小さく漏れてしまったし。
あんな美しい50代(?)存在するだけで「悪」やわ。
『バラ色の人生』
腹の底まで真っ黒に生き抜いてきた人生を感じて、ゾクゾクした。
いろいろな方のブロブで拝見したように、七海さんの歌とっても素敵だった。そして何よりドラマティックな歌で聴き入った。
役の人生を聴かせてくれる歌だった。
とってもとってもカッコよかった。
生まれ替わったオームが仕掛けてきた時の凄んだ表情。
本当に、わっるーい
とうとう追い詰められるところでは困惑・狼狽・動揺、そして悔しさまで伝わってきて、引き込まれた。
フィナーレでは、シケ以外きっちりと整えたヘアスタイルなのに、何度も髪を撫で上げていて、そのたびいちいちイイ顔だし、みんなが観てるの気づいてますよね?気づいてやってくださってますよね?もうありがとうございますと、はふはふしながら思った。
そうかと思うと、アンコールのダンス先生(お名前聞き取れなかった・・・ごめんなさい)が一生懸命振りを説明する姿を、心配そうに温かい眼差しでずっと見ている様子には、さっきまであんなに悪人だったくせにぃ〜、ってニヤニヤしながら七海さんだけを観ていた。
あっ、ムケーシュ以外の感想、何も書いてない・・・
色使いが派手で、ダンスも楽しくって、1幕・2幕で30年の時間が経過するけれどすんなり流れが入ってきたし、分かりやすいストーリで、とっても楽しかった。
明快さが暑い時期にぴったりと思った。
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