遂に、くも膜下出血発症から、10年が経ちました。
この10年間は、長かったような、あっという間だったような...。
複雑な感じです。
思い返すと、本当に色々なことがありました。
10年前、21歳(大学4年)だった2015年5月31日、何の前触れもなく突然くも膜下出血を発症して、入院、手術。
後遺症もなく、3週間後に退院しましたが、その直後から気分の落ち込み、無気力、不眠などのメンタルの不調が現れました。
一時は大学に復帰したものの、前期が終わって夏休みに入った8月頃からは症状が悪化していき、ほぼ引きこもり状態に...。
9月の半ばに心療内科を初めて受診し、通院と服薬が始まりました。
(この頃はまだ、はっきりうつ病とは診断されていませんでした。)
後期からは大学に行くことはできず、留年。
2016年4月から2017年9月までの1年半は、休学していました。
そして、10月に復学し、何とか卒論を完成させ、2018年3月、ようやく大学を卒業できました。
(本来より2年遅れということになります。)
4月からはパート(週2日)で働き始めましたが、体調を崩して約4ヶ月で退職。
体調がある程度回復した冬頃から、単発バイトを何回かやり、2019年4月からは別のパート(週2日)を始めました。
それでも、体力がなくて疲れやすい、調子の波がある、という状態はなかなか変わらなくて、健常者として働くのは難しいと感じるようになり...。
2020年秋に障害者手帳を取得、2021年4月に退職して5月からB型事業所に通い始めました。
最初は週2日の通所で徐々に日数を増やし、少しずつ体力を付け、いずれは障害者雇用での一般就労をすることを目標に通い続けていましたが、調子を崩すと休みがちに。
「B型でもまともに通えない自分に、一般就労なんて無理なんじゃないか」「もうずっとB型通いなのかな」と思うこともありました。
しかし。
今から約1年前(2024年)、障害者雇用のパートで気になる求人を見つけて、「まだ自分には一般就労は早いのではないか」とすごく迷いましたが、勇気を出して応募することにしました。
そして、なんと、採用が決まり、8月から働き始めました!
やっぱり疲れやすいのは変わらなくて帰宅するとお昼寝してしまうし、うつの波もあってしんどいときもあるし、業務量が多くて大変なときもあるし...。
「もう無理、限界かもしれない」と感じるときもありますが、今のところなんとか休まず仕事に行ってます。
これは、上司や同じ部署の方たちが、私の障害を理解し、配慮をしてくださるお陰だと思います。
本当に良い職場に出会えて、周りの人に恵まれて、感謝の気持ちでいっぱいです。
つらいときや悩むときもありますが、今の職場で、できるだけ長く働けたらと思っています。
10年前、くも膜下出血を発症したときは、「私、死ぬのかな?」「この先どうなってしまうんだろう」とものすごく不安になりました。
退院後にはうつ病になり、大学にも行けなくなって、未来が全然見えなくなりました。
でも、今は、障害者雇用のパートだけど、週4日、1日5時間の勤務だけど、働けるようになりました。
10年前の私には全然想像できなかった未来を、今の私は歩んでいます。
人生って、何が起こるか分かりませんね。
うつ病はまだまだ治らないし、この先の人生でも、つらい出来事がまた起こることもきっとあると思いますが...。
いつかは乗り越えられる、良いこともあると信じ、そして何より、10年前に命を救っていただいたことに感謝しながら、これからも生きていきたいです。