〈妙法蓮華経従地涌出品第十五〉より～
當(まさ)に精進して一心なるべし
我(われ)此(こ)の事を説かんと欲(ほっ)す
疑悔(ぎけ)あること得(う)ることなかれ
佛智(ぶっち)は思議しがたし
汝今信力を出(いだ)して
忍善の中に住せよ
昔より未だ聞かざる所の法
今皆當(まさ)に聞くことを得(う)ベし
我今汝を安慰(あんに)す
疑(ぎ)くをいだくこと得(う)ることなかれ
佛は不實(ふじつ)の語(ことば)なし
智慧量るべからず
得(う)る所の第一の法は甚深(じんじん)にして分別しがたし
是(かく)の如(ごと)きを今當(まさ)に説くべし
汝等(なんだち)一心に聞け
〈妙法蓮華経如来神力品第二十一〉より～
爾(そ)の時に佛、上行(じょうぎょう)等の菩薩大衆に告げたまわく、諸佛の神力は是(かく)の如(ごと)く無量無邊(むへん)不可思議なり。
若(も)し我是(こ)の神力を以(もっ)て、無量無邊百千萬億阿僧祗劫(あそうぎこう)に於(おい)て、屬累(ぞくるい)の爲(ため)の故(ゆえ)に
此(こ)の経の功徳を説かんに、猶(な)おつくすこと能(あた)わじ。
要を以(もっ)て之(これ)を言わば、如来の一切の所有(しょう)の法・如来の一切の自在の神力・如来の一切の秘要の藏・如来の一切の甚深の事・皆此の経に於(おい)て宣示顯説(せんじけんぜつ)す。
是(こ)の故に汝等如来の滅後に於(おい)て、まさに一心に受持・読じゅし・解説・書冩(しょしゃ)し、説の如く修行すべし。
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