死に対して自由な心を求めた僕と彼女と妹の物語『フライザイン』の世界 -3ページ目

死に対して自由な心を求めた僕と彼女と妹の物語『フライザイン』の世界

世界150の哲学、思想をもとに基礎知識ゼロでも分かる読みやすい物語にしました。あなたの感想お待ちしています。



311。

あの震災を思うたび、自分の人生を振り返り、原点に立ち返りたいという思いになります。



東日本大震災

死者1万5893人  行方不明2553人


自然災害で死者・行方不明者の合計が1万人を超えたのは日本では戦後初めてだといいます。

ここで忘れてはならないのは、亡くなられた方が多かった、ということよりも、

1人の人が亡くなった事件が1万5893件あった、ということです。

1人1人に尊い命があった。

その人命が失われたという事実。

それが「短期間に多くの方が亡くなる」というショッキングな出来事。

とても胸が痛みます。


と、同時に、もう一つの事実に気づく必要があると思うのです。



あなたは、この日本で年間、何人の人が亡くなるか、ご存じでしょうか?







答えは、









約125万人、です。



これが昨年も、おととしも、「無常」という名の見えない津波にのまれていった人の数です。



実に毎年、東日本大震災の犠牲になられた方の80倍もの人が亡くなっているのです。



「死」は、当人にとって怖ろしい最大の大事件なのですが、

日頃、私達は、他人ごととして流しがち。
亡くなられた場所が色々で、時間も少しずつだと、



本当は最も怖い「死」も日常に埋もれ、まったくというほど問題にされていませんが、実は大変なことです。

1日で計算すると

約3400人。

この3400人の中には、若い人もあれば、健康な人もあったでしょう。

突然、無常の風にさらわれていったのです。



ある中年男性は、

トンネルが崩れ、カラオケマイクを握ったまま亡くなり



ある受験生は、

机にうつ伏せ鉛筆を握ったまま、阪神大震災でこの世を去り



ある女性は、

余命一カ月の父親の看護から帰る途中、車にひかれて父親に先立ち、



ある花嫁は、

結婚式当日、突然、具合が悪くなり、

結婚式が葬式となってしまいました。



悲しいことに、これは皆、実際にあったことばかりなのです……。

朝(あした)に紅顔(こうがん)ありて

 夕べに白骨となれる身なり
】(白骨の御文章)



朝、元気に、「行って来ます」とでかけた人が

帰ってこないことがある。

帰ってきたと思ったら、変わり果てた姿で

無言の帰宅をとげることがある。



「行って来ます」とは、

「行って、帰ってきます」ということ。

その言葉すら果たせないことがあります。

そんなことが、今日もあったのです。





勿論、津波や地震、それ自体も大きな大きな問題です。

けれど、実はそれらは皆、「死」を、間接的なもの、別の形に置き換えた問題なのです。

一番、大きな問題は、「死」そのものではないでしょうか?





例えば、仮に(実際にはありえませんが)東日本大震災によってライフラインは崩壊しても、死者0名だったとしたらどうでしょう?

深刻さは、実際の比ではないでしょう。

ある有名な女性サーファーが片腕をサメに食いちぎられてしまいました。

しかし、病室で彼女は、両親と「よかった、本当によかった」と抱き合っていました。



片腕を失ったのに、なぜ?



答えは難しくないでしょう。



サメに襲われ、血を流せば、まず命はないといわれるのに、

死ななかったからです。



片腕以上に大事なもの、それが命。

「死」そのものは、真正面からはとらえがたいですし、

「仕方ないこと」とアキラメの対象となっているのかもしれません。

確かに、不死身になることは無理でしょう。



私の父は医者ですが、

「延命のみを目的とする限り、医者は必ず負ける戦いをすることになる」

と言っていました。



このように、死という現象はなくせません。

なくせませんが、

死に潜む問題を探究し、克服することはできます。





今から2600年前、インドで活躍されたお釈迦さまは、

もとはシッダルタ太子といわれる王子でした。

お金や財産、地位、名声を生まれながらに持ち合わせ、

若さと健康に輝き、国一番といわれる女性と結婚し、子宝にも恵まれました。

しかし、それらは皆、老いと病と死によって失われる、一時的な輝きでしかないと気づき、老いと病と死を超えた真理を探究され城を出られたのです。



35歳12月8日、仏という最高のさとりを開かれ、

80歳でお亡くなりになられるまで45年間教えられたのが、仏の教え、仏教です。

老いと病と死を超えた幸せこそが本当の幸せ。

しかも、それは、修行や瞑想などを一切必要としない、

欲や怒りやグチの心といった煩悩あるがままで、

すべての人がなれる幸せが教えられているのです。



この大問題が解決されれば、あとは皆、小事です。

毎日毎日、自由な心で地に足がついた、喜び多き一生を歩めます。



あなたにとって大切な「あの人」にも、「あなた自身」にも、確実に「死」はやってきます。

大津波が形を変え、すべての人を100%襲うのです。



無常を観ずるは菩提心のはじめなり

世は常無く、命に限りがあることを見つめることが、

本当の幸せを求めようという心(菩提心)を起こす出発点といわれます。

この大切な「死の問題」について、適切な資料があまりにも少ないように思えます。



あるのは、死の統計や、アンケート結果、心の分析、といったもの。

これでは、死の本当の問題は見えてきません。



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frei


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