8月梅南座公演千穐楽に行って来ました。

 

1部 お芝居 悲恋隅田川

*配役*

山城屋

主 喜助*大川忍副座長

女房 おしげ*美穂裕子リーダー

女中 お松*大川礼花花形

 

おしげの兄 大文字屋重吉*椿裕二座長

芸者 仇吉*椿キラさん
遣らずの伝七*椿孝也花形
伝七の弟分(馬之助と言う名前らしい笑)*椿みらんさん

 

 

*あらすじ*

1場:山城屋

仇吉を伴い喜助が帰って来る。

喜助と仇吉はおしげを追い出し一緒になる算段だった。

仇吉は、「お客の私に座布団はないのか…喉が渇いた…」と言ったうえに、足の不自由なおしげを見て、「山が見えたり隠れたり。可笑しな姿。」と嫌味まで言う始末。

いつも、おしげをかばう女中のお松が、仇吉に向かって、「金魚めが!」言うと、どう言う意味なのかと問う仇吉。

「姿形は綺麗でも、煮ても焼いても食べられない。」と言い返すお松。

お松の態度はおしげのせいと、おしげが難癖を付けられているのを、陰から中の様子を伺う重吉。

「義兄さんに、火事の時に借りたお金は利子を付けて返した筈。まともに正座も出来ない女を妻に持っていたなら、肩身の狭い思いをする。今日限り、お前とは離縁をします。」と言い放つ喜助と嫌味三昧言う仇吉。

「このおしげ、帰る家がありません…。」と言うおしげに、「帰る家ならありますよ。」と様子を伺っていた重吉が入って来る。

「人と言うのは姿や形でない。中身だ。心の美しいおしげさんだけは私が幸せにしてみせます。」と言って、おしげを嫁にしたいと申し出た喜助だった。

重吉が目の当たりにした有り様に、「今日こう限り、おしげを連れ帰ります。」と言うと、「後腐れが有ってはいけません。」と離縁状を差し出す喜助。

 

おしげが四つ、重吉が九つの時、遊んでいたおしげを後ろから突いてしまった重吉。

おしげは捨石に足を打ち、足が不自由になってしまった。

 

主の喜助に愛想を尽かしたお松が、「お松も連れて行って下さい。」と頼むが、「旦那様は悪い夢を見ていらっしゃるんでしょ。旦那様の目が覚めるまで一緒に居て下さい。」と言うおしげと、「お松さんの事はおしげから聞いています。何かの時は頼って来て下さい。必ず、恩返しします。」と言う重吉。

山城家を出るおしげの後ろ姿に、「兄さんが守ってやる。兄さんを許してくれ。」と呟く重吉。

 

2場:隅田川沿い

悲観したおしげは履いていた草履を揃え、隅田川に身を投げようとする。

追って来た重吉が草履を見つけ、間一髪でおしげを助ける。

「もし、お前に何か有ったら、私は生きて行くことはできないだろう。」と言うと、「しばらく、隅田川のほとりを歩いて帰ろう。」と泣き顔のおしげを気遣う重吉。

重吉とおしげがその場を離れたところへ、喜助と仇吉がやって来る。

蔵の鍵を預けて貰えない事に不服を言う仇吉に、「そのうちお松も追い出して…」と答える喜助。

そこへ、遣らずの伝七が現れ、「人の女を何処に連れて行くつもりだ。この落とし前はどうつけるつもりだ。」と脅す。

金で解決しようとする喜助に、「百円を用意してもらおうか。」と言う伝七。

仇吉と伝七は共謀し、喜助から金を巻き上げる算段だった。

喜助と伝七が争っているのを尻目に、「新しい金づるを捜すとするか。」と言いその場を去って行く仇吉。

そこへ、重吉とおしげが通り掛かる。

家が建つ程のお金の百円を要求されていると知り割って入る重吉だが、伝七たちに刺されてしまう。

虫の息の中、「喜助さん、おしげはあなたを愛してる。おしげをもう一度、妻に迎えてくれる事は出来ませんか。」と尋ねる重吉に、「おしげは必ず私が幸せにします。」と答える喜助。

「水は濁れど名は隅田川。おしげ、幸せにな。」と言い息を引き取る重吉。

 

 

口上挨拶

大川礼花花形

 

 

椿孝也花形

 

 

椿キラさん

 

 

椿みらんさん

 

 

椿たくみさん

 

2へ続く