「友情会」
㉕より続き…
順不同になりましたが…
1部 お芝居 曽根崎心中
*配役*
天満屋
旦那*劇団十六夜 市川千太郎若座長
女中 おなか*劇団つばさ つばさ準之助座長
女郎 お初*劇団大川 美穂裕子さん
女郎*劇団つばさ つばさ天晴さん・つばさ輝さん
平野屋
旦那*一見劇団 紅翔太郎さん
番頭*戟党市川富美雄一座 實川輝那さん
手代 徳兵衛*筑紫桃太郎一座 花の三兄弟 玄海花道さん
油屋
旦那 九平次*一見劇団 一見大弥花形
女中*劇団炎舞 橘あかりさん
役人*神山大和さん
*あらすじ*
1場:茶店前
平野屋の旦那は従弟で手代の徳兵衛に、京都まで届ける様にと二十両の金を託す。
徳兵衛と幼馴染の油屋の九平次が女中伴ってやって来る。
九平次の様子に訳を尋ねる徳兵衛。
「不渡りを出してしまい川に飛込み死ぬ。二十両有ったら助かるんや。」と言う九平次。
旦那から預かった二十両を懐に入れていた徳兵衛は九平次を助けるべく、三日の日限りをし二十両を貸そうとする。
「金二十両也、借用つかまつり候の事…三日経てば必ず返済致します。」と書いた借用書に実印を押し、二十両を受け取る九平次。
徳兵衛がその場を去った後、ほくそ笑む九平次と女中。
2場:天満屋
「徳兵衛はんがお店のお金を使い込んだとは思てへん。」と言いつつ、追われの身の徳兵衛を事を気に病むお初。
「頭が痛い。」と言うお初の代わりに、九平次の座敷に出る女郎たち。
徳兵衛がお初に二十両を貢いだと思っている平野屋の旦那がやって来る。
「よくも徳兵衛の事、騙してくれたな。」とお初に手を上げようとする平野屋の旦那に、「徳兵衛はんの事は死ぬほど惚れてます。」と言うお初。
お初の言葉に嘘偽りは無いと信じた平野屋の旦那は、いずれ、徳兵衛と添わせようと、お初を身請けしたいと申し出る。
役人の目をかいくぐって徳兵衛が現れる。
お初に、油屋の九平次に騙された経緯を話す徳兵衛。
「油屋の御大臣なら、奥の座敷で遊んではります。」と話すお初。
人が来る様子に、身を潜める徳兵衛。
やって来た九平次に、徳兵衛から聞いた話をするお初。
「金を貸したのはわしや。」と言う九平次の言葉に、姿を現す徳兵衛。
押し問答の末、「証拠出して見い。」と言う九平次に、借用書を出す徳兵衛。
「わしの字とそっくりや。お前が書いたんやろ。実印が無いと思ったら、お前が盗んで押したんやな。」と白を切る九平次。
天満屋の旦那がやって来る。
「徳兵衛とは今後一切、会ったらあかん。」とお初に言うと、「徳兵衛、お初とは縁を切ってくれ。」と言い部屋を出る天満屋の旦那。
「平野屋の旦那に会わせる顔が無い。死んでお詫びするしか無い。」と肩を落とす徳兵衛に、お初は、「このお初も連れて死んでおくれやす。」と言う。
二人して書き置きを残し、手に手を取りその場を後にする徳兵衛とお初。
油屋の女中が慌てふためきやって来て九平次を呼ぶ。
女中が、「捨てろと言われた実印が出て来ましたんや。」と言うや否や、役人がやって来る。
「実印が無いと届出が有ったが、探したら、お前の家の引出から出て来た。」と言うと、「罪を認めた女中は百叩き、九平次は死罪。徳兵衛の罪は無くなったと伝えてくれ。」と言い帰って行く役人。
その様子を見ていた平野屋の旦那。
おなかが徳兵衛とお初の書き置きを見付ける。
総出で、死ぬつもりの徳兵衛とお初を捜しに行く。
3場:露天神杜
「徳兵衛、死んだらあかん。」と、徳兵衛とお初を捜しに現れた平野屋の旦那だが、見付けられずに他を捜しに行く。
白装束姿の徳兵衛とお初が現れる。
「やっぱり、お前を殺す事は出来へん。」と言う徳兵衛に、「うちも一緒に連れて死んでおくれやす。」と言うお初。
「身分違いの二人が一緒になれずに、あの夫婦木の下で死にはったんやて。」と指差すお初。
心を決め、お初が徳兵衛を刺し、刺された徳兵衛がお初を刺す。
心中する徳兵衛とお初。
「新潟から来て、悪もんは俺だけ…」と、悪党九平次役の一見大弥花形
ラスト、大量の雪に照明が相まって、幻想的な場面でした。
前売券販売
白富士健太さん
㉗へ続く…