⑰より続き…

 

順不同になりましたが…

 

2部 お芝居 五度目の勝負

*配役*

明六つ一家

姐さん*劇団大川 美穂裕子さん

妹 お美代*澤村妃星さん

兄貴分 風呂焚きの政吉*澤村玄武座長

弟分 飯炊きの宇之吉*澤村黒龍リーダー

 

辻占売り*澤村ほのかさん

 

川向の寅五郎一家

親分 寅五郎*歌瑠多副座長

子分*澤村ほのかさん

 

 

*あらすじ*

1場:街道

男修行の旅を終え一家に戻る途中の政吉と宇之吉。

二人共、お美代の事が好きだった。

お美代を賭けて勝負する事になった二人。

辻占売りがやって来る。

「辻占を引いて、良い文句が出た方がお嬢さん、違う方は旅に出る。」事になる。

宇之吉の辻占には、「愛しいあなたをお籠に乗せて…」「突いていきます竹槍で。」

政吉の辻占には、「あなた死んでも墓にはやらぬ。」「焼いて粉にして屁で飛ばす。」

一度目は勝負にならず。

それなら、相撲で勝負する事になるが、二度目も勝負にならず。

 

2場:明六つ一家

川向の寅五郎親分がやって来て、「高見八幡の賭場を、もう一年貸し与えてほしい。」と頼む。

姐さんに、「お前さんの世間の噂が悪すぎる。貸すことは出来ない。」と断られると、寅五郎親分は、「妹を俺の女房にくれないか。」と言い出す。

呼ばれてやって来たお美代に、「この一家も、お姉さんも面倒見てやる。」と言う寅五郎親分だが、きっぱり断るお美代。

怒った寅五郎親分は、姐さんの額に傷を付け帰って行く。

三年ぶりに、政吉と宇之吉が戻って来る。

三度目の勝負はお美代に決めてもらう事にする。

お美代が最初に、「宇之さん、お帰りなさい。」と言えば宇之吉の勝ちで、「政さん、お帰りなさい。」と言えば政吉の勝ち。

これで駄目だったら、先にお茶を持って来てくれた方が勝ち。

しかし、姐さん自ら二人を出迎える。

呼ばれてやって来たお美代は、「お二人さん、お帰りなさい。」と言う。

三度目も勝負にならず。

「喉が渇いた。」と言う二人に、お茶を持って来るお美代。

「お二人さん、どうぞ。」と差し出すお美代。

四度目も勝負にならず。

政吉が姐さんの額の傷に気付く。

川向の寅五郎親分との経緯を話す姐さん。

血相変えて仕返しに向かおうとする二人を、「旅の話を聞かせてほしい。」と言い止める姐さん。

宇之吉が一人切りになると、お美代が現れ、「これで、二人は晴れて夫婦になれるのね。」と喜ぶ。

川向の寅五郎一家の子分がやって来て、姐さんの右腕を斬り付ける。

仕返しに行こうとする政吉と宇之吉に、「心の励みをあげようじゃないか。川向の首を刎ねた方に、この一家を継がせ、お美代を嫁にやろうじゃないか。」と言う姐さん。

「これが五度目の勝負だ。」と言い川向の寅五郎一家に向かう政吉と宇之吉。

 

3場:街道

寅五郎親分の首を刎ねた政吉は、「俺が一家の二代目。お嬢さんは俺のもの。」と上機嫌。

「兄貴に話が有るんだ。何も言わずに、その首、俺に譲ってくれ。俺とお嬢さんは出来た仲なんだ。」と言う宇之吉に、「俺だってお嬢さんの事が…兎にも角にも、俺が首を獲ったんだ。約束だったよな。勝った方がお嬢さん、負けた方は直ぐ旅に出る。」と断る政吉。

「力ずくでも奪って見せる。」と政吉に刀を向ける宇之吉。

そこへ、お美代がやって来る。

寅五郎親分の首を獲ったのは政吉と知り、「その首、私に頂戴。」と頼むお美代に、「あっしもお嬢さんの事、慕うております。」と言う政吉。

「あんたと一緒になるくらいなら死んだ方がまし。」と言うお美代に、政吉は、「だったら死ね。」と刀を向ける。

「お嬢さん斬るなら俺も斬れ。」と言う宇之吉に、「宇之さん斬るなら私を斬って。」言うお美代。

何度も振り上げた刀を収め、寅五郎親分の首を宇之吉に手渡す政吉。

「勝った方がお嬢さん、負けた方は旅に出る。」と言うと、政吉はその場を後にしようとする。

「寂しくないのか。」と尋ねる宇之吉に、「俺には女房が居るんだよ。名前も笠と付けてある。俺にはお笠が付いてりゃなぁ。あばよ。」と三度笠を手に旅に出る政吉。

 

 

辻占売り役の澤村ほのかさん。

「淡路島かよう千鳥恋の辻占」の言い方が志村けんに似ていると言う澤村玄武座長。

確かに似ていて大笑いしました。

澤村玄武座長と歌瑠多副座長の掛け合いにも、笑わせて頂きました。

ラストは、弟分の宇之吉とお美代の好きな者同士を一緒にさせる為に、三度笠をお笠と言う女房に見立てて旅に出る政吉にホロッとさせられました。

 

 

口上挨拶

澤村玄武座長

 

 

 

澤村ほのかさん

 

⑲へ続く…