⑱より続き…

 

順不同になりましたが…

 

2部 お芝居 浅間の喜太郎

*配役*

浅間の喜太郎*白富士龍太若座長

喜太郎の母 おひゃく*白富士一馬三代目座長

 

上総屋(カズサヤ)一家

二代目親分*白富士聖人花形

若い衆*白富士わかなさん

若い衆*白富士そうまさん

 

そしな*白富士まりんさん

 

 

*あらすじ*

1場:おひゃくの家

三年振りに喜太郎が帰って来る。

「おっかさん。」「喜太郎か。」と手を取り合って喜んだのも束の間、おひゃくはその手をひるがえす。

「とっつぁんが、村の衆から集めた頼母子を持って村を出た。そんな中、ある女に巡り合ったが、その女は生まれ持っての病持ち。何としてでも治してやりたいと思った時、ある親分さんを斬ったら、十両貰えると。その親分さんを叩き斬り、十両を手にし女の病も治ったが追われる身に…最後に親不孝を詫び、親子名乗りしてほしい。」とそれまでの経緯を話す喜太郎。

「たった一人の息子の喜太郎、やくざになりたいと、頼母子のお金を持って逃げた。村八分になり、おとっつぁんは病であの世へ。やっと、村の人に金を返し終えたんじゃ。」と突き放すおひゃく。

せめて、とっつぁんの位牌に手を合わせたいと頼む喜太郎に、おひゃくは位牌を持って来る。

位牌に詫びを入れる喜太郎に、「今日こう限り、親子の縁を切る。」と言い張り、おひゃくは部屋を出て行く。

人が来る気配に奥へ行く喜太郎。

百姓屋喜兵衛の家を探して、江戸の上総屋一家がやって来る。

「その喜兵衛の家はここじゃ。」と答えるおひゃくに、「倅の喜太郎さんが居たなら合わせて下さい。」と頼む上総屋二代目親分。

「倅の喜太郎に、よう似た人なら…」と奥を指差すおひゃく。

奥から連れ出される喜太郎。

「よくも逃げやがったな。」と言う二代目親分に、訳を話す喜太郎。

「おっかぁと親子名乗りが済んだなら出向いて行きます。今暫く、待ちゃ頂けませんか。」と頼む喜太郎に、「何処で待ちゃ良いんだ。」と尋ねる二代目親分。

「この道真っ直ぐ行けば、川下薮畳。」と答える喜太郎に、「お前が親孝行したいと思うなら、決して約束の場所には来ちゃいけない…いや、待ってる。」と言い川下薮畳へ向かう二代目親分と若い衆たち。

親子名乗りを頑固に拒否するおひゃく。

諦めて、上総屋一家の後を追おうとする喜太郎を、おひゃくが呼び止める。

「これはおとっつぁんの腰紐じゃ。これをたすきに。」と言い、喜太郎にたすきをかけるおひゃく。

「すまねえ。」と言い駆けて行く喜太郎。

 

2場:川下薮畳

「あの喜太郎は斬る気にはならないんだ。」と言う上総屋二代目親分に、「先代親分を斬った憎い敵ですよ。」と驚く若い衆たち。

「喜太郎がやって来たなら、親父の敵として俺が斬る。もし来なかったら、このまま俺と一緒に江戸へ帰ろう。喧嘩になれば、誰か死ぬかも知れない。向こうで、別れの水盃でもかわそうじゃないか。」と言う二代目親分に、その場を離れる上総屋一家。

やって来た喜太郎は、刀を岩に打ち付け刃引きする。

戻って来た上総屋一家と斬り合いになるが…

「おめえのどすを見せてみろ。」と言い、喜太郎の刀の刃を握る二代目親分。

「おめえ死ぬ気で来やがったな。ひとつ、聞きてえ事が有る。お袋さんとは親子名乗りは済んだか。」と尋ねる二代目親分に、「いやまだ。」と答える喜太郎。

「見逃してやる。おめえはどすを捨て堅気になり、親孝行するんだ。俺が手助けしてやろう。」と言う二代目親分に、後の事を任せる喜太郎。

二代目親分の思惑通りに、「親分さ~ん。」とおひゃくがやって来る。

「わしの倅の喜太郎は。」と尋ねるおひゃくに、「手は手、足は足、ばらばらにしたそのうえで、崖の下に落としましたよ。」と答える二代目親分。

「生きていたら、親子名乗りしてやろうと思っていたのに。」と嘆くおひゃくに、二代目親分は、「嘘偽りはないですね。」と念を押す。

「おっかぁ、おっかぁ。」と喜太郎が現れる。

「お前、生きとったんか。」と驚くも、「お前みたいな親不孝者は死ねば良い。」とうそぶくおひゃく。

「だったら、死んでやる。」と言う喜太郎に刀を振り上げる二代目親分。

それを止めるおひゃく。

「喜太郎と親子名乗りやってやりな。」と言う二代目親分。

「これからは、一緒に暮らしておくれ。」と喜太郎に頼むおひゃく。

「倅とも親子名乗りが出来ました。有難うございます。」と言い親子二人帰って行こうとすると、頰被りした女とぶつかる喜太郎。

口汚く文句を言う女に、「手拭を取って顔を見せな。」と言う喜太郎。

手拭を取った女を見て喜太郎は驚く。

喜太郎が稼いだ十両で、病が治り喜太郎捜しの旅の途中のそしなだった。

女一人の旅に、わざと身なり言動を荒くしていたと訳を話すそしな。

「おい、喜太郎。これから先は、そこに居る女の人と一緒になって、お袋さんに親孝行するんだぞ。」と言うと、若い衆を連れ江戸へ帰って行く二代目親分。

 

 

「浅間の喜太郎」、同じ様なお話の劇団もあれば、全然違うお話の劇団もあって、私の頭の中はゴチャゴチャしています。

今回の「浅間の喜太郎」は、楽しいお芝居でした。

喜太郎の母に、名前を尋ねる二代目親分。

「米倉涼子、松田聖子、松本伊代」、全員知っている名前でホッとしました。

今時の芸能人の名前を言われると、全然分かりませんあせる

ラスト、格好良く花道へと去って行きたい上総屋二代目親分役の聖人花形でしたが、そうは問屋が卸さない…わざと、問矢は卸させない座長でした。

 

 

口上挨拶

おひゃく*白富士一馬三代目座長

 

 

 

上総屋若い衆*白富士わかなさん

 

 

上総屋若い衆*白富士そうまさん

ピンボケお願い

 

 

そしな*白富士まりんさん

 

 

喜太郎*白富士龍太若座長

 

 

上総屋二代目親分*白富士聖人花形

目が…目お願い

 

⑳へ続く…