⑰より続き…
順不同になりましたが…
1部 お芝居 夜叉ヶ池 1幕4場
*配役*
萩原晃*花柳竜乃若座長
百合*二代目香賀峰子さん
学者*花柳願竜座長
祈祷師*劇団正道 司大樹座長
村長*劇団正道 司春香副座長
村人*若頭あつしさん
村人*潤平さん
千蛇ヶ池(センジャガイケ) 白星*花柳竜乃若座長
夜叉ヶ池(ヤシャガイケ) 白雪*二代目香賀峰子さん
姥(ウバ)*花柳さつきさん
*あらすじ*
夜叉ヶ池傍の琴弾谷(コトヒキダニ)の村は日照り続きで農作物も干からび、村人たちも困り果てていた。
目にごみが入った学者がやって来て、「この辺りに、川か水は無いか。」と、村人たちに尋ねる。
「向こうに川があるが干からびている。」と答える村人たち。
1場:鐘撞堂
泉のせせらぎに誘われる様に学者がやって来る。
泉の湧水で洗い物をしている百合に、「茶か水を一杯ほしい。」と頼む学者。
百合が入った家から出て来た萩原は、学者を見て驚く。
二人は旧知の仲だった。
萩原は、夜叉ヶ池傍の琴弾谷に住み着いた訳を話す。
夜叉ヶ池には牝の竜が住み、千蛇ヶ池には牡の竜が住むと言う。
その二匹の竜は恋仲だが、会いたさにその池を出たなら、この村は氾濫。人間が、明け六つ・暮れ六つ・丑三つの日に三度鐘を撞いたなら、竜は出て来ない。
その鐘を撞く役目を引き継いだのが萩原だった。
丑三つの鐘を撞く事を女房の百合に任せ、学者を夜叉ヶ池へ案内する萩原。
百合は赤子に、「ねんねんころりよ…」と子守唄を聞かせる。
二年もの間、雨が降らない村。
村長は村人たちに、「ひとつだけ方法がある。」と言う。
「村一番の美人を、池に生贄にすると、恵みの雨が降り、村は豊作になったそうだ。村一番の美人を捜そう。」と話す村長。
鐘撞堂の百合に白羽の矢が当たる。
2場:夜叉ヶ池の水中
「白山剣ヶ峰(ハクサンケンガミネ)千蛇ヶ池の白星様からの手紙。」を白雪に手渡す姥。
手紙を読み、会いたさがつのる白雪は、「あの鐘さえなければ…釣鐘を落とし、微塵になるまで壊せ。」と言うが、「先祖からの約束。」と諭す姥。
「ねんねんころりよ…」と子守唄が聞こえる。
誰が唄っているのかを尋ねる白雪に、姥は、「百合さんが、夫の留守中の寂しさを紛らす為に歌っているのです。」と答える。
丑三つの鐘が鳴る。
「池に生贄を捧げ、先生に、雨が降る様に儀式をしてほしい。」と、祈祷師に頼む村長。
村長と村人たちと祈祷師は、鐘撞堂の百合の許へ向かう。
3場:鐘撞堂
「生贄になれ。」と迫る村長たちに、「待ってほしい。」と頼む百合だが、無理矢理連れて行かれそうになる。
そこへ、萩原と学者が帰って来る。
「村の皆の為に、百合さんを出してほしい。」と迫る村人たちと争いになる萩原。
悲嘆した百合は、萩原が持っていた鎌で、自らの腹を斬り自害する。
「僕は、明け六つの鐘は撞くまいと思います。」と言う萩原に、「うむ。」と頷く学者。
夜叉ヶ池が氾濫する。
逃げ惑う村人たち、田畑、家々、村をも全て飲み込まれてしまう。
波に飲まれた村人は、池の生き物に姿を変え、「龍神様の御慈悲。」と生き長らえる。
4場:夜叉ヶ池
「姥、嬉しいの。」と喜ぶ白雪。
「末長く夫婦の絆を深めましょうね。」と寄り添う白星と白雪。
全く初めて観るお芝居でした。
地名や役名を聞き逃がさないようにするのに気を取られ、メモしている間に次の場面に代わったりで、見落としで辻褄が合ってない箇所も有るかと…
祈祷師役の司大樹座長の出で立ち、メイクには、このお芝居は喜劇だったのかと思うほど、大爆笑しました。
水中の様を泡を使用したり、プロジェクターを使用して、波に飲まれる様子を映し出したり…の演出は、花柳願竜座長のアイデアだそうです。
花柳竜乃若座長と二代目香賀峰子さんが寄り添う姿は、美男美女カップルでした
口上挨拶
花柳竜乃若座長
二代目香賀峰子さん
若頭あつしさん
潤平さん
⑲へ続く…