㉑より続き…

 

順不同になりましたが…

 

2部 お芝居 天保水滸伝 三浦屋孫次郎

*配役*

飯岡助五郎一家

用心棒 昇天徳次郎(ショウテントクジロウ)*葵たけし座長

旅人 三浦屋孫次郎*覇士大虎若座長

 

笹岡繁蔵一家

繁蔵親分の女房 おしげ*三河家諒さん

代貸 勢力富五郎(セイリキトミゴロウ)*武幻龍大さん

子分 清滝の佐吉(キヨタキノサキチ)*匠志雄大さん

子分 夏目の新助(ナツメノシンスケ)*覇士良輝さん

 

*あらすじ*

飯岡一家に草鞋を脱いだ三浦屋孫次郎は、一宿一飯の恩義から、笹川繁蔵親分を斬り、その首を飯岡一家へ持ち帰ろうとする。

 

1幕:大利根川原

笹川繁蔵親分の首を刎ねた三浦屋孫次郎の口を封じる為に、飯岡一家の用心棒の昇天徳太郎がやって来る。

「先生には、俺みたいな若僧は敵わない。この場ですっぱり切ってやって下さい。」と観念する孫次郎。

刀を振り上げた昇天徳次郎だったが、「見逃してやる。後は好きにしろ。あの桜の木の様に、ぱっと咲かせて散らせてきな。笹川に行くなら、無腰で行けよ。喧嘩に行くわけじゃない。話しをしに行くのだから。」と忠告する。

 

2幕:笹川一家

「白装束に身を包み、白い布の包みを持った胡散臭い男が来ています。」と言う清滝の佐吉に、「部屋へ通すように。」と言うおしげ。

やって来た三浦屋孫次郎は、「貰ってもらいたいものが有り、また、話があってやって来ました。」と言うと、白い包みを差し出す。

その中身を見たおしげは、「お前さん!」と叫ぶ。

殺気立つ子分たちを静めるおしげ。

「行き倒れになった時、世話になったのが飯岡。旅に出ようとしたら一人斬ってくれないかと言われ引き受けました。」と話す三浦屋孫次郎に斬りかかろうとする子分たち。

その子分たちを止め、「親分の敵討ちは俺が…」と言う勢力富五郎を、おしげが止める。

場所と時刻を改め決着を付ける事になる。

「場所は親分が命を落とした大利根川の笹川堤。時間は今宵暮れ六つかっきり。」と告げる勢力富五郎。

繁蔵親分の首に向かって手を合わせ、その場を去って行く三浦屋孫次郎の後ろ姿に、「良い男だね。」と呟くおしげ。

繁蔵親分の愛刀、不動國行を手にする勢力富五郎。

 

3幕:大利根川原笹川堤

三浦屋孫次郎は、刀を石に打ち付け歯止めする。

やって来た昇天徳次郎が、「兄弟分にならないか。おめえの骨、俺に拾わせてくれないか。」と尋ねると、「拾って頂けますか。」と感謝する三浦屋孫次郎。

「男の死花、しっかり咲かせろよ。」と言うが、「三浦屋孫次郎、死なせたくはないもんだ。」と呟き、身を潜める昇天徳次郎。

笹川一家がやって来る。

勢力富五郎に斬られる三浦屋孫次郎。

勢力富五郎が、止めを刺そうとするのを止める昇天徳次郎。

「お前は胴、おまえは小手、やられたはずだが、斬られた者はいるのか。」と言うと、勢力富五郎に三浦屋孫次郎の刀を改めさせる。

刃を握った勢力富五郎は、無傷の自分の掌を子分たちに見せる。

昇天徳次郎は、「親の敵、手を合せる事は出来ないだろうが、成仏出来る様に、あったかい言葉のひとつでも掛けてやっちゃくれないか。」と頼む。

勢力富五郎は、負けを認め言葉を掛け片合掌する。

清滝の佐吉と夏目の新助もそれにならう。

「男が男に惚れた…」と呟く昇天徳次郎。

 

 

今迄、5、6劇団さんで三浦屋孫次郎を観ましたが、その全て、三浦屋孫次郎は影腹を切り、笹川一家に繁蔵親分の首を持参します。

今回の三浦屋孫次郎のお話は、それとは異なっていて、役名は違いますが、劇団大川で見た「吉良常」のお話に似ています。

個人的には、影腹を切って笹川一家に赴く三浦屋孫次郎が一番の見せ場だと思っているので、少し物足りなさを感じました。

それにしても、若干21歳・19歳・14歳の三兄弟、三浦屋孫次郎・勢力富五郎・清滝の佐吉をやってのけるとは…

ますます楽しみな劇団さんです。

 

 

口上挨拶

葵たけし座長

口上挨拶時に、お詫びが有りました。

覇士大虎若座長は、3部のショーで前半に2曲踊られたあと、木川劇場で公演中の劇団華へ向かわれ、市川たかひろ座長の誕生日公演に、サプライズで出演されるとの事でした。

 

 

 

 

 

遠山の金さん

 

 

 

 

 

㉓へ続く…