㉗より続き…
順不同になりましたが…
1部 お芝居 富士に立つ男
他劇団では、「恋の花道」に似たお芝居
*主な配役*
清水一家
親分 長五郎*森川竜二座長
子分 三五郎*本家真芸座 片岡大五郎二代目座長
子分 大政?*長谷川武弥劇団 長谷川乱之助副座長
子分 小政?*下町かぶき組 飛雄馬花形
三五郎の妹 おまさ*劇団大川 美穂裕子さん
中村一座
師匠 谷十郎*森川竜馬副座長
兄弟子 不知火(シラヌイ)*劇団舞姫 葵智也さん
弟弟子 鬼若(オニワカ)*劇団芸昇 みやま昇太二代目座長
*簡単あらすじ*
1幕:楽屋口前
鬼若が、「人間の役がやりたい。」とぼやいていると、兄弟子の不知火が、楽屋口から現れる。
不知火が、「今度、お師匠さんに言っておく。」となだめているところへ、芸者おまさが通り掛かる。
2幕:座敷
おまさは、ひと目見て気に入った不知火を、座敷に呼び出す。
しかし、おまさと不知火の師匠の谷十郎は、清水での興業が終わったら、一緒になる夫婦約束した仲だった。
やって来た谷十郎に、「あんたに愛想が尽いたのさ。」と言うと、谷十郎の顔の痣を化け物呼ばわりしたうえに、下見酒を掛けるおまさ。
怒りのあまり、おまさに手を上げようとする谷十郎を、体を張って止める鬼若。
谷十郎と鬼若が座敷を出て行く。
谷十郎とおまさの仲を知らなかった不知火は、その様子に、おまさを振り切って、師匠の谷十郎の後を追う。
やって来た三五郎は、おまさに、「親分の四十二の厄落としで、わざわざ呼んだ一座。親分の顔に泥を塗るような事はしてはならない。」と言い、詫び状を書くように諭すと、所用があると座敷を出て行く。
詫び状を書き終えたおまさだったが、再びやって来た谷十郎に罵声を浴びせ、挙句に斬り殺されてしまう。
所用を済ませ戻って来た三五郎は、変わり果てた姿の妹おまさと、おまさの傍らの谷に丸の入った鞘を見つける。
血相を変え座敷を出て行く三五郎と出くわした小政?は、事の状況を見て、三五郎の後を追う。
3幕:清水港
「おまさを殺して来てしまった。お前を殺して私も死ぬんだ。」と、不知火に迫る谷十郎。
三五郎が割って入り、おまさの詫び状を谷十郎に見せる。
「私を斬って、おまさの仇を取って下さいませ。」と言う谷十郎に斬り掛かろうとする三五郎。
追いついた小政?が割って入るが、三五郎と言い争いになる。
そこへ、と大政?とその後ろから、長五郎親分がやって来る。
どうしても、妹の敵を討つと言う三五郎に、「この俺を斬ったうえ、その屍を越え敵を取れ。」と言う長五郎親分。
「大好きな親分を斬ってまで、おまさの敵を討つ事は出来ない。」と敵討を諦める三五郎。
「女の事は考えず、舞台に立つ事だけを考えなさい。」と谷十郎と不知火を諭す長五郎親分。
長五郎と不知火は、皆の前で、「寿」を舞う。
口上挨拶
森川竜二座長
森川竜馬副座長
森順平さん
㉙へ続く…