①より続き…

 

順不同になりましたが…

 

2部 お芝居 人情深川流し

*配役*

熊五郎/船頭 佐吉*都若丸座長(2役)

長吉*都星矢花形

長吉の妹 お花*都蘭香さん

長吉の兄貴分 一寸の徳三*キャプテン都城太郎さん

 

十手持ち 七五郎親分*都剛副座長

七五郎の子分

都舞斗さん・都英樹さん・都紗助さん・都雅輝さん・都颯貴さん・都海吾さん・あきらさん・松永さん

 

*あらすじ*

1幕:大川端

長吉とお花の育ての親の熊五郎。

その熊五郎が、嫌がるお花を無理矢理連れて行こうとするとろに出くわした長吉が訳を聞く。

「油問屋の伊勢屋に嫁いでもらうんだ。」と言う熊五郎。

「伊勢屋と言うと、五十も六十にもなる男じゃないか。」と驚く長吉に、「仲立金として、三十両の金を貰っているんだ。」と話す熊五郎。

「もし、三十両の金が手に入れば、お花は行かなくて良いのか。」と尋ねる長吉に、熊五郎は、「三十両さえ手に入れば、誰から貰っても同じ事。」と答える。

「今ここに、三十両の金がある。」と言う長吉に、熊五郎は、「三十両出せ。」と急かす。

長吉は、「遠見してくれないか。」と熊五郎に頼み、拾い集めた石ころを手拭いに包み、三十両と見せかけて手渡すが、直ぐに石ころとばれてしまい、怒った熊五郎に足蹴にされる。

思わず、自分のどすに手を掛けた長吉に、「度胸があるなら、どこからなりとも斬りやがれ。」と言う熊五郎。

長吉が謝るも、長吉のどすを抜き取り、斬りかかる熊五郎。

揉み合っているうちに、一太刀浴びせられた熊五郎は気を失い、動転した長吉はその場を去って行く。

七五郎がやって来る。

熊五郎に借金のある七五郎は、熊五郎が死んでいると思いほくそ笑む。

だが、思ったよりも浅い傷だった熊五郎は、気を取り戻す。

七五郎は、熊五郎を医者に連れて行く素振をし、背後から斬り付け、「おめえを殺したのは長吉。長吉を捕まえて、手柄にするんだ。」と滅多斬りにする。

人の気配に、「恨むんじゃないぞ。」と逃げて行く七五郎。

長吉の兄貴分の一寸の徳三がやって来る。

変わり果てた熊五郎の姿に、「一体誰が…」と呟く一寸の徳三は、長吉の煙草入れを見つける。

 

2幕:長吉の家

お花が酒を買いに行き、長吉が一人になったところへ、一寸の徳三が訪ねて来る。

長吉に、熊五郎が殺された事を話し、「二年前に、金毘羅から買って帰った煙草入れはどうした。」と尋ねた一寸の徳三は、右往左往する長吉に、「大川端に落ちていた。」と、煙草入れを見せる。

経緯を話し、「一太刀、手に掛けてしまって…」と言う長吉に、「一太刀?俺が行った時は、とっつぁんは斬り刻まれていた。七五郎の若いもんが、この家を見張っている事が気になる。おめえは木更津の網元の所へ行け。お花は暫く、俺が面倒をみてやる。」と言う一寸の徳三。

七五郎が、長吉を捕まえにやって来る。

「長吉がやったと言う証拠は?」と尋ねる一寸の徳三に、「俺が見た。長吉を出せ。」と迫る七五郎。

「長吉はいない。」と突っぱねる一寸の徳三に、七五郎は、「子分の手前、このまま帰る訳にはいかない。お前にやられた額の割り返しを、丁度良い機会だ。」と言い、額の割り返しをし、長吉の家を後にする。

七五郎の後を追おうとする長吉にを止め、「おめえは、必ず、木更津に逃げてくれ。」と言う一寸の徳三。

七五郎たちが踏み込んで来るが、体を張って、長吉を逃がす。

 

3幕:渡し場

逃れ逃れの長吉よりも早く、渡し場にやって来た七五郎たち。

佐吉に、「明日の朝まで舟止めだ。熊五郎のとっつぁんが殺されたんだ。殺したのは、小町奴の長吉だ。長吉が来たら直ぐに、俺に訴人するんだ。」と言い、他を捜しに行く七五郎たち。

「木更津まで逃がしてもらいたい。」と、長吉がやって来る。

佐吉が、七五郎たちが来た事、舟止めで、頑丈なチエンを取り付けられた事を話すと、「迷惑が掛かっては…」と言って立ち去ろうとする長吉。

その長吉を呼び止め、「あっしに、鎖を切って、何で逃がしてくれとは言ってくれないんですか。」と言い、鎖を切ろうと試みるが切れず、杭から鎖を抜けば良いと思いつく佐吉。

七五郎たちが戻って来る。

「長吉さんを、お前たちには渡しはしない。」と言う佐吉だったが、長吉は、七五郎に召捕られてしまう。

「(長吉を縛る)縄を持って来い。もって来れば、お前の罪は帳消しにしてやる。」と言われた佐吉は、使い物にならない縄を持って来る。

そこへ、一寸の徳三がやった来て、佐吉と長吉を舟に乗せ、体を張って、七五郎を阻止する。

佐吉と長吉が乗る舟が、ゆっくり、渡し場を離れて行く。

 

 

どんな小さな事でも見逃さず、笑いに変えてしまう若丸座長。

大爆笑するお話でなくても、大爆笑の連続。

笑った爆笑笑った爆笑

 

おしまい