①より続き…
2部 お芝居 三下剣法
＊配役＊
聖天一家
親分＊キャプテン都城太郎さん
親分の娘 お米（ｵﾖﾈ）＊都京香さん
代貸 文治＊都舞斗さん
子分＊都英樹さん・都紗助さん・都雅輝さん・都颯貴さん
三下 松＊都若丸座長
鮫津一家
親分 鉄五郎＊都剛副座長
子分＊都星矢花形
子分 殺し屋の熊＊あきらさん
子分＊松永さん
＊あらすじ＊
1幕：聖天一家
「やくざには向いていない。故郷で、百姓をした方が良い。」と、帰された松が、「おっかさんに、鍬持って追いかけまわされ、追い出された。」と言って戻って来る。
「やくざ修行には向かない。」と言う親分だったが、「巻き割り、風呂焚きとかの中の用事をしてもらえば…」と、助け船を出すお米。
文治が瀕死の傷を負い戻って来る。
「賭場のみかじめに行っておりました。大川端で鉄五郎の奴が、俺の身内にならないかと言って来たが、断ると、今度は、見ての通り、後ろからばっさり。」と経緯を話す。
そこへ、鮫津一家が、文治を追ってやって来る。
「賭場の透き見をした文治を出せ。」と迫る鉄五郎親分に、「文治がそんな事をする筈がない。」と断る聖天の親分。
「文治の話は後回しだ。娘のお米を、女房に欲しい。」と言い出す鉄五郎親分に、「うちの縄張りが欲しいだけだろう。」と断る聖天の親分。
鉄五郎親分は、聖天の親分を斬り付ける。
聖天一家の子分たち、文治を斬り殺したうえに、お米を連れて行ってしまう。
松は、押し入れに隠れ、かすり傷ひとつ負わなかった。
その松に、虫の息の聖天の親分が、「頼みがある。」と言う。
「鮫津の所へ行き、お米を助けてほしい。」と言う聖天の親分に、「無理です。」と断る松。
「今、お前に、男の勇気を与えてやる。」と言い、自ら、腹に刀を突き刺す聖天の親分。
そして、「俺の流れる血潮を見たうえで、強い男になってくれ。そして、お米を助けてくれ。頼んだぞ。」と言い息絶える。
おののき、故郷へ帰ろうとする松。
そこへ、鮫津一家の殺し屋の熊が現れ、「親分の言い付けだ。」と言い、松に斬りかかる。
「見逃して下さいよ。」と哀願する松だが、争ううちに、熊を斬ってしまう。
「家に帰ったら、情けない男だ、恩知らずだと、おっかさんに殺される。お嬢さんを助けに行っても殺される。同じ殺されるなら…」と、お米を助けに行こうと、心に決める松。
2幕：街道
「俺の女になれ。」と迫る鉄五郎親分に、「お前と一緒になるくらいなら、舌を噛んで死んだ方がましよ。」と拒むお米。
そこへ、「お嬢さんを返して下さい。」と、松がやって来る。
「喧嘩に勝ったら、連れて行っても構わない。」と言う鉄五郎親分。
争ううちに、鮫津一家の子分たちを斬る松。
松は、鉄五郎親分に刀を向ける。
「出来るか？」と言う鉄五郎親分に、「馬鹿にするな。死ぬ気になったら、何でもできるんだ。」と争ううちに、鉄五郎親分を刺す松。
「親分、兄貴さんの敵は討ちました。どうかこれで、迷わず成仏して下さいまし。」と言うと、「松！」と、お米が駆け寄って来る。
「親分と兄貴さんたちは、殺されてしまいました。」と言う松に、「こんな危ない所に助けに来てくれて有難う。松は、これからどうするの？」と尋ねる。
「やっぱり、やくざは似合いません。田舎に帰って、畑を耕します。」と答える松に、「お嫁さんにしてほしいの。連れて帰って。」と頼むお米。
「お嬢さんと私では、釣り合いが取れない。おらの所に来たら、貧乏で苦労する。」と説く松に、「松じゃないと駄目なのよ。」と言うお米。
松は、心を決め、「一緒になったそのうえで、親分と兄貴さんの分まで、幸せになろう。」と、お米を抱き上げる。
松役の若丸座長と、鉄五郎親分の剛副座長の掛け合いに、大笑いしました
お芝居終演後、3部は女形ないと言う事で、お芝居の出で立ちのままの若丸座長が、前売券を販売されました。
前売券購入のお客様が、「おまけは？」と言われると、「おまけは…」と、鬘をずらす若丸座長に爆笑
③へ続く