⑭より続き…
順不同になりましたが…
2部 お芝居 春雨宗太
*配役*
春雨一家
宗太*小泉たつみ座長
政吉*小泉ライトさん
三下*辰巳花さん
浅間一家
親分*宝良典さん
子分*大蔵祥さん
子分*小泉龍之介さん
子分*小泉ヨシアさん
村上新之丞*小泉ダイヤ座長
滝村*愛飢男さん
芸者 染葉*辰巳満月さん
居酒屋の娘*辰巳あさみさん
*あらすじ*
1幕:橋の袂
政吉と染葉は末を誓った仲。
「親分が呼んでいる。」と、浅間一家の子分がやって来る。
嫌がる染葉を、無理矢理に連れて行こうとするのを止める政吉。
揉めているうちに、政吉は、誤って、その子分を斬ってしまう。
やって来た宗太が、「身代わりに旅に出る。その代わり、政吉は、堅気になれ。姉さんと幸せに。」と言い、兇状の旅に出る。
2幕:山中
居酒屋の娘が、無銭飲食の滝村を追って来る。
そこへ、ヨロヨロとやって来た男。
その男は、滝村の竹馬の友の村上新之丞だった。
二人は、近況を話す。
滝村
父親の力で士官になったが、上役の奥方に惚れてしまった。
上役がいない隙に、後ろから抱きつくと、「きゃぁ!助けて!」と叫ばれ、騒がれたらやばいので、殺してしまった。
そこへ、上役が戻って来たので、「切腹して、お詫びを。」と言ったが、刀が反れて、上役を刺してしまった。
おじさん、おばさんに匿ってもらったが、口うるさく、二人の口を塞ぎ、殺してしまった。
村上新之丞
士官の道を目指し、江戸の知り合いを訪ねようとする途中、労咳にかかってしまった。
滝村は、村上に、「三両返してくれ。」と言う。
「借りた覚えはない。」言う村上に、「佐々木正一が、三両の借金を申し出た時に、口添えしたではないか。口添えすると言う事は、保証人になったと言う事。金を払え。」と言う滝村。
「ある物なら払うが …」と言う村上に、「刀を金に換える。」と言い、刀を取る滝村。
しかし、その中身は、竹光だった。
村上は、空腹に耐え兼ねて、刀を売っていた。
「武士の魂の刀を売りやがって… 」と、殴る蹴る、挙句に、村上の額を割る滝村。
そこへ、宗太が通りがかり、事情を聞く。
「代わりに、俺が三両払ってやる。」と、滝村に三両渡す宗太。
そして、村上に、「追われの旅で、長居できぬ。」と言いながら、財布を渡そうとすると、「武士の端くれ。」と断る村上。
宗太は、わざと、財布をその場に落とし、去って行く。
3幕:芝居小屋前
三年経過。
政吉が仕切る芝居小屋は、連日の大入の大盛況。
浅間一家がやって来る。
「回状が回って来ていない。」と、因縁を付け、「千両だせ。」と言う浅間の親分。
政吉が斬り殺したと思っていた浅間一家の子分は、片腕は落としたものの生きていた。
「生きていたなら、兄貴が旅に出る事はなかった。」と言う、政吉を縛り、裏山へ連れて行く浅間一家。
その隙に、芝居小屋から、千両箱を持ち出す滝村。
宗太が、兇状の旅から戻って来て、小屋の呼び込みをしている三下の弟分から、経緯を聞く。
4幕:街道
「俺の言う事を聞け。」と、染葉に言い寄る浅間一家の親分。
嫌がる染葉を、無理矢理に連れて行こうとする。
裏山へ連れて行かれていた政吉が、縛られていた縄を解き、やって来て、染葉を助け、浅間一家と斬り合いになる。
浅間一家の親分が、政吉を斬ろうとした時、経緯を聞き駆けつけた来た宗太が、政吉を助ける。
またしても、政吉の身代わりで、兇状の旅に出ようとする宗太だったが、騒ぎを聞き付け、役人がやって来る。
神妙にお縄になろうと、両手を出す宗太の顔を見て、役人は驚く。
「役人に、知り合いはいない。」と言う宗太に、三年前の話をする役人。
その役人は、宗太が助けた、村上新之丞だった。
「助けたそなたが罪人で、助けられた私が上の役人か。」
村上は、手にしていた十手を置き、「十手をかざせば役人。十手を捨てれば、ただの村上新之丞。」と言い、宗太を逃がしてやる。
宗太の後ろ姿に、手を合わせる政吉と染葉。
両座長にいじられる愛飢男さんに、大笑いしました。
最後は、弟分を思う宗太と、恩義を忘れていなかった村上の心情に、ホロッとさせられました。
口上
小泉たつみ座長
たつみ座長の口上、以前と変わらず楽しい
⑯へ続く…