①より続き…
2部 お芝居 恩愛夫婦旅笠
*配役*
魚屋 伊太郎(イタロウ)*都若丸座長
伊太郎の女房 お島(オシマ)*城月ひかるさん
お島の妹 お光(オミツ)*都京香さん
お島の妹 お花(オハナ)*都ゆきかさん
与野吉(ヨノキチ)*都星矢花形
お咲(オサキ)*都蘭香さん
鉄壁(テッペキ)一家
親分 岩五郎(イワゴロウ)*あきらさん
子分*都舞斗さん・都英樹さん・都紗助さん・都雅輝さん 他
岩五郎の弟*都剛副座長
*あらすじ*
1幕:伊太郎の家
ひょんな事から、お咲をかくまう事になった伊太郎夫婦は、2階に住まわす。
ここ2、3日、与野吉が顔を見せない事が、心配でならないお咲に、「仕事が忙しんですよ。また、直ぐ来られますよ。」と、慰めるお島。
そこへ、与野吉がやって来る。
お島は、お咲と、早く夫婦になる様にと言うが、「考えておきます。」と言い、2階へ上がって行く与野吉。
伊太郎が、仕事を終えて、帰って来る。
2階の二人のイチャイチャ振りに、あてつけられる伊太郎とお島。
「お咲に会わせろ。」と、お咲にご執心の岩五郎親分がやって来る。
断る伊太郎に、刀を抜く岩五郎親分。
揉み合っているうちに、岩五郎親分を斬ってしまった伊太郎。
やって来た鉄壁一家の子分達と争っている最中、伊太郎の家から火の手が上がる。
お島が、子分達に斬られそうになるのを助けた与野吉は、お島と二人、その場を逃げ出す。
与野吉を捜すお咲を見つけた伊太郎は、お咲と二人、その場を逃げ出す。
2幕:旅籠
一年後、鉄壁一家の子分達が、岩五郎親分の弟が営む旅籠にやって来る。
兄の岩五郎が殺された事を聞き、「敵は必ず討ってやる。迷わず成仏してくれよ。」と、敵討ちを誓う弟。
お島と与野吉の二人は、この旅籠で働いていた。
与野吉は、お島に、「たった一度の過ち」を詫びる。
「自分にも責任がある。あの山の麓が生まれ在所。妹が二人いるんですよ。手紙を出したので、会いに来るかも。」と言うお島。
そこへ、お光とお花が、姉のお島を訪ねてやって来て、再会を喜ぶ三姉妹。
お光とお花の二人は、部屋に案内される。
そこへ、与野吉とお島捜しの旅の道中の伊太郎とお咲がやって来る。
気弱になっているお咲に、「俺たちが来るのを、二人は必ず待っているはずだ。」と励ます伊太郎。
伊太郎が、茶店に、忘れ物を取りに行っている間に、お咲は宿を頼む。
現れたのは、与野吉だった。
「会えた、会えた。伊太郎さんのお陰です。」と喜ぶお咲だったが…
お島から、与野吉との事を聞かされ、泣き崩れるお咲。
戻って来た伊太郎もまた、与野吉から、お島との事を聞かされる。
怒る伊太郎に、「出来る事なら、お咲と二人でやり直したい。」と言う与野吉だが、伊太郎の気持ちを思い、頷けないでいるお咲。
伊太郎は、お咲に、「この一年、お前さんが流した涙に免じて、我慢してやる。」と言う。
そして、与野吉とお咲に、金を渡し、「幸せになるんだよ。」と、二人を旅立たせる。
岩五郎の弟と子分達が現れ、斬り合いになり、全員片付ける伊太郎。
雨で濡れた着物を絞る伊太郎に、着物を差し出すお島。
着替えの済んだ伊太郎は、一人旅立とうとする。
「兄ちゃん!姉ちゃん、許して!」と、何度も叫び、泣いて頼むお島の妹二人。
泣き崩れるお島の側に戻った伊太郎は、お島に合羽を着せる。
お光とお花に見送られ、旅立つ伊太郎とお島。
前半は、伊太郎とお島の夫婦のやり取りに大笑い
後半は、それぞれが、それぞれを思う心情にほろっ
③へ続く…