㉓より続き…
順不同になりましたが…
2部 お芝居 恋貫き候(レンツラヌキソウロウ)
*配役*
渥美道場
師範*桜京誉さん
師範の息子 秀太郎*伍代孝雄さん
秀太郎の妹 まきえ*小春かおりさん
まきえの妹 ひかる*小桜あゆさん
門下生 京四郎*桜春之丞座長
門下生 京四郎の弟 源十郎*三代目 桜京之介座長
門下生*桜梁大郎さん
門下生*劇団井桁屋 酒井健之助座長
陣内*劇団九州男 大川良太郎座長
*あらすじ*
「時は満ちた。皆も行け!」と陣内の号令…
「道場は、息子の秀太郎に譲る。」と言う師範。
その場で、京四郎に思いを寄せているまきえに、「身分に違いがある」と、意見する秀太郎。
上士(身分が高い)のまきえ・ひかる
郷士(身分が低い)の京四郎・源十郎
畑仕事の為、朝稽古に遅れてやって来た京四郎と源十郎。
京四郎はまきえに、源十郎はひかるに、思いを寄せていると知った秀太郎は、「稽古をつけてやる。」と言う。
京四郎は、まきえに迷惑が掛からない様に、わざと負けるが、源十郎共々縛られ、監禁されてしまう。
ひかるは、兄の秀太郎の行為に、同感するが、「そなたの心は晴れたか。兄の心は痛むぞ。」と言う秀太郎。
そこへ、渥美道場の一番弟子だった陣内が現れる。
「お前の剣は邪険だ。」と破門されたことを恨み、復讐にやって来たのだった。
道場の看板とまきえとひかるの2人の引き渡しを要求する陣内。
師範は、私利私欲の為、陣内に寝返った門下生達に殺される。
外の様子に、「逃げよう。」と言う源十郎に、まきえとひかるの姉妹の為に、「ここに残る。」と言う京四郎。
そこへ、秀太郎がやって来て、「我が妹の事を、心より思っているか?」と訊ねる。
「思っています。」と答える京四郎。
「私も同じでございます。と答える源十郎。
「妹を連れ逃げてくれ。自分は、道場を守る。
京四郎、源十郎、刀に誓え。まきえとひかるの事は頼んだぞ。」と言い、その場に残る秀太郎だったが、あえなく、陣内達に殺される。
まきえは、一時でも兄の秀太郎を恨んだ事を悔やみ、泣き崩れる。
4人の後を追う陣内達。
必死で、まきえとひかるを守ろうとする京四郎と源十郎。
「追っ手の足止めをする。」と言う源十郎に、「先生との約束を守る為だな。死ぬな!源十郎、必ず参れ!」と言い、まきえとひかるを伴い逃げる京四郎。
しかし、源十郎は殺され、源十郎の許へ舞い戻ったひかるは、自ら滝壺に身を投じ自害する。
残された京四郎とまきえ。
「貴様たちは、それでも侍か!」と言う京四郎に、「お前の恋を貫いてみよ!」と言う陣内。
まきえが京四郎をかばおうとする。
そのまきえをかばって、斬られる京四郎。
そして、まきえは、陣内を刺す。
一緒に逃げようとするまきえに、「この恋、叶うものではありません。身分の違いがある。
上士、郷士の違いあれば、この京四郎、この恋、貫き通す事は出来ません。」と言う京四郎。
そこに、どこからともなく、師範の声が…源十郎の声が…ひかるの声が…
「さぁ、早く行け。行け。行くのじゃ。」
京四郎とまきえを見下ろす陣内。
お客様の多さに、送り出しの写真は撮らずに帰宅しました