③より続き…
2部 お芝居 新月桂川
他劇団では、「後追い笠」と似たお芝居。
他劇団の「新月桂川」とも、多少感じが違って…
*配役*
信楽家(シガラキヤ)一家
親分 藤兵衛(トウベエ)*中海加津治さん
子分 源太*市川富美雄座長
子分 新吉*市川千也さん
子分 三ちゃん*下町かぶき組 飛雄馬花形
藤兵衛の娘 千代*小川紗矢香さん
胡蝶(コチョウ)*下町かぶき組 岬一家 岬寛太座長
茶店 おきみ*谷川恵那さん
町娘*實川菜々美さん
町娘*實川結さん
*あらすじ*
1幕:信楽家一家
藤兵衛親分が、大層立腹して、一家に戻って来た。
「毎年、桂川の祭礼を仕切っていた信楽家一家だったが、今年は、上野河原の鬼十が仕切る事になった。
鬼十の首を獲って来た者に、一家の跡目を継がせ、娘の千代を嫁にやる。」言う。
2幕:信楽家一家
兄貴分の源太が、鬼十の首を獲り一家へ持ち帰る。
藤兵衛親分は、源太を労い、「一家の跡目を継ぎ、千代を嫁にやる。」と言う。
弟分の新吉には、「仲の良い二人。これからも、源太の力になるように。」と。
しかし、新吉と千代は想い合っていた。
お千代が、新吉に、「自分を連れて逃げて欲しい。」と言っているのを聞いてしまった源太。
3幕:茶店前
源太と千代の祝言の日、源太は、茶店で酔い潰れていた。
娘義太夫を語る胡蝶と言う女が、茶店にやって来る。
無一文でありながら、「徳利にどんぶりで。」と、酒を注文する。
空っぽの財布で支払いをする胡蝶と、それを咎めるおきみと言い争っていた。
そこを、割って入り、代わりに支払いをした源太。
源太は、胡蝶に、頼み事をする。
「前金に五両、事が上手く行ったら五両」
「十両くれるなら、何でもする。」と言う胡蝶。
4幕:信楽家一家
祝言の席に、酔っ払って帰って来た源太。
藤兵衛親分が咎めると、「あちら事らに挨拶に行った先で、酒を勧められ…」と言う。
祝言の儀が始まろうとした時に、胡蝶がやって来る。
胡蝶の話を聞いた藤兵衛親分が、源太に確認する。
「三年間の剣術修行の時に、割れねえ仲となりました。」と答える源太。
「この縁談は破談だ。源太、お前なんぞは、何処へでも消えっちまえ。」と怒り、部屋を出て行く藤兵衛親分。
源太と胡蝶が、一家を出ようとすると、
「三年の修行の間に、そんな事がある訳はない。」と止める新吉。
しかし、源太は、「お嬢さんの事は頼んだぜ。達者でな。」と言い出て行く。
5幕:街道
「可愛い弟分の為に、好きな女を諦める…そんな男気に惚れた。」と言い、源太に付きまとう胡蝶。
「それほど、思ってくれるのか。好きなお前と、おしどり道中と行くか。」と言う源太。
そこへ、藤兵衛親分、新吉、千代が現れる。
源太に、無言で頭を下げる藤兵衛親分。
一家の事、千代の事は、新吉に任せたと言う仕種をする源太。
そして、源太と胡蝶は旅立つ。
販売物品紹介
中海加津治(ナカウミカツジ)さん
この手拭い、おてもやんの目の所が、開いています
⑤へ続く…