⑤より続き…
2部 お芝居 奥様仁義
*配役*
おえい*大和みずほ座長
大和屋
女将 天童よしみ(笑)*美月かなさん
大旦那*大和美明さん
若旦那 清三郎(セイザブロウ)*大和拓矢さん
一番番頭 忠八(チュウハチ)*大和龍さん
やくざ
親分*大和一也さん
子分*大和倫大朗さん
子分*美月恋さん
茶店 娘*大和美明さん
町娘*美月ゐとさん
*あらすじ*
1幕:茶店前
町娘に、「俺の嫁になれ。」と迫るやくざの親分。
「嫌です。」と断られると、
「貸した三両の金を返すか、返せないのなら、俺の嫁になるか、ふたつにひとつ。」と迫る。
「昼の日中から、若い娘をかどわかすなんて…」と、女やくざのおえいが現れ、町娘を助ける。
やくざ達は、尻尾を巻いて退散し、おえいが、酒を飲んでいる所へ、茶店から出て来た大和屋の女将と息子の清三郎。
清三郎は、「そろそろ嫁が欲しい。」と言う。
女将が、「相手は?」と尋ねると、「あの人が良い。」と、おえいを指差す清三郎。
女将が、「あの人は…」と言うと、
「話を付けてくれないなら、瓢箪池に身を投げる。話をしてくれるか、身を投げるか。」と、駄々をこねる清三郎。
おえいに、「大和屋の嫁になってほしい。」と頼む女将。
「女と生まれたからには一度は…
今日から私が、あんたの女房。宜しく頼んでおくよ。」と了承するおえい。
2幕:大和屋
おえいが、大和屋の若女将になり、使用人が一人辞め、二人辞め…
とうとう一人になり、一番番頭になった忠八。
自分は、もう少し頑張ろうと思っていたところに、ある娘がやって来る。
「おっ母さんが、明日をも知れぬ病の床。
花嫁姿をひと目見たいと言うおっ母さんの為に、花嫁衣裳が欲しい。」と言う。
その娘が、「これが欲しい。」と言った打掛は五十両。
五十両と聞き、「もう少し安くなりませんか?」と聞かれた忠吉。
「三十九両、三十八両で。」と答えると、「もう少し…」と言う娘。
「逆に、予算は?」と聞く忠吉に、「二分」と答える娘。
「二分では、五十両の打掛を売る事は出来ません。」
「売って下さい。」と押し問答している所へ、おえいがやって来る。
その娘は、やくざの親分にかどわかれそうになったのを助けた町娘だった。
事情を聞いたおえいは、
「あんたには、買えない。私があげる。」と言い、
五十両の打掛、他の着物数枚、お店のお金十両を持たせ、帰らせる。
「女将には言わない様に!」と、きつく口止めされていた忠八だったが、告げ口してしまう。
女将から、「大和屋を潰す気ですか?出て行きなさい。」と言われるおえいに、清三郎が、助け船を出す。
渋々許す女将。
大旦那は、「嫁のする事だから、良いじゃないか。」と言うが、「養子のくせに!」と女将に叱られてしまう。
おえいは、告げ口した忠八を蔵に連れて行き、踏んだり蹴ったり叩いたり。
忠八は、このままでは自分の身が持たないと、また、女将に、告げ口してしまう。
またしても、女将から、「出て行きなさい。」と言われるおえいに、清三郎が、助け船を出す。
またしても、渋々許す女将。
暫くして、「おえいを呼んで来い。」とやくざの親分達がやって来る。
「あの時に付けられた額の傷に、医者や薬でお金がかかった。
千両だせ。」と、おえいを脅かす。
断るおえいに襲いかかろうとするやくざ達。
忠八が、奥から、おえいの刀を持って来て、おえいに渡す。
難なく、やくざ達を退治したおえいは、「元のやくざに逆戻りだね。」と言い、出て行こうとする。
それを、泣いて止める清三郎。
おえいは、清三郎の手を取って、二人で出て行く。
二人の後を追う女将と、一反風呂敷を背負った大旦那。
その後を追う忠八。
忠八役の大和龍さんに大笑い
楽しいお芝居でした。
口上
おえい*大和みずほ座長
やくざ子分*美月恋さん
⑦へ続く…