⑤より続き…
2部 お芝居佐太郎仁義
*配役*
法華(ホッケ)一家
親分 長兵衛(チョウベエ)*真城匠さん
子分 佐太郎*片岡梅之助総座長
子分 三之助*豊島屋虎太朗さん
子分 たかし?*片岡桔梗さん
子分 りゅうま?*片岡扇竜さん
芸者
小滝(コタキ)*矢島京子さん
小鈴(コスズ)*片岡大五郎二代目座長
佐太郎の母*矢島ひろみさん
佐太郎の妹 お花*片岡小梅さん
*あらすじ*
佐太郎と小滝は恋仲だったが、法華の長兵衛親分が横恋慕。
「子分の女に、手を付けるとは…」と、咎めた佐太郎に、
「親に意見するのが気に入らない。盃は水だ。」と言う長兵衛親分。
二人の争いを止めに入る三之助だったが…
「今から旅に出ようと思う。お袋とお花の面倒を見てやってくれないか?」と言う佐太郎。
三之助は、「必ず、俺が面倒を見てあげるぜ。」と引き受ける。
「義理と人情だけを大切にすれば良いと思っていたが…
義理と人情、そんな事よりも、手前の命を大切にしろって事。」と言い残し旅に出る佐太郎。
佐太郎の妹のお花と三之助は、夫婦になる事を望んでいた。
お花の母に、許しを請う三之助。
「三下やくざに、お花を嫁がせる訳にはいかない。」と言われるが…
お花も、それを望んでいる事が分かった母は、
「この先、何があっても、お花に泣きを見せないと約束できるか?」と尋ねる。
きっぱり、「約束できる。」と答える三之助。
そこへ、法華一家がやって来る。
「新しく赴任したお代官が、お花を見初め、妾に欲しいと…」と言う長兵衛親分。
「お花には、心に決めた人がいる。」と断る母親。
長兵衛親分は、母親を斬り殺し、お花を連れ去る。
「自分が付いていながら、こんな事になってしまって、どうか、勘弁して下さい。」と母親の亡骸に頭を下げる三之助。
そんな中、佐太郎が、旅から戻って来る。
三之助から、事の次第を聞き、「お花を連れ戻しに、代官所へ行く。」と言う佐太郎。
三之助は、「一緒に行く。」と言うが、「お前は、まだ、長兵衛の身内。」と言い断る。
しかし、佐太郎の後を追う三之助。
そして、佐太郎の事を一途に思い、追っかけ廻す小鈴も、後を追う。
法華一家にやって来た佐太郎。
小滝に刀を突き付け、
「代官所にいるお花を連れて来るように。」と長兵衛親分に言う。
長兵衛親分達が、代官所に行っている間、一服盛ったお酒を佐太郎に勧める小滝。
飲んだ振りをし、倒れ込む佐太郎に、止めを刺そうとするが、佐太郎に斬られる。
お花を連れて戻って来た長兵衛親分達と争いになる。
佐太郎が危うくなったところを助ける小鈴。
「この喧嘩が無事に終わったら、お前の事を女房にしてやる。」と口走ってしまった佐太郎。
無事に喧嘩も終わり、お花の事を、三之助に託し、
「何があっても、おしどり道中と、出掛けるか」と小鈴に言うが…
「やっぱり止めた。」と、ひとりで旅に出ようとする。
すかさず追いかける小鈴。
佐太郎と、小鈴の掛合に大笑いの楽しいお芝居でした
口上
佐太郎*片岡梅之助総座長
梅之助じいちゃん&お孫ちゃんのベビー虎志(トラシ)くん
⑦へ続く…