①より続き…

2部 お芝居裸千両
*配役*
鴉の勘三郎*都若丸座長
勘三郎の母*都ゆかりさん
勘三郎の妹 お徳*都ゆきかさん

黒住源之助*都剛副座長
源之助の妻 ぬい*城月ひかるさん
源之助・ぬいの息子 源太郎*人形

曽根崎斗真*都星矢花形

不動一家
英五郎親分*都城太郎さん
子分 さだ*都舞斗さん
子分*都英樹さん
子分*都紗助さん
子分*都雅輝さん
子分*あきらさん
子分*谷口さん
子分*松永さん


*あらすじ*
博打好きの勘三郎。
博打に負けては、身ぐるみはがされ、いつも、キマタさらしの裸同然の姿。
勘三郎は、そんな姿のまま、茶店を営んでいる母や妹の許へ、久々に帰る。
母の落とした手拭を、腕にかけ、着物に見立てる勘三郎。
目界の為、勘三郎が、着物を着ていると思う母。
「今はどうしているのか」と尋ねる母。
「相場が当たり、店を構えるまでになった。
使用人は渡し場で待たせている」と嘘をつく勘三郎。
その使用人達に、せめて、うどんの一杯でも…と、店の中へ入る母とお徳。

一人になった勘三郎。
そこへ、渡し場から、曽根崎斗真が戻って来る。
斗真は、雨が降り出したので、父の形見の着物を台無しにしない為に、着替え始める。
勘三郎は、斗真が、目の不自由なのを良い事に、その形見の着物を拝借し着込んでしまう。

大川に身を投げようとする母子を助けた勘三郎。
話を聞くと、女は、黒住源之助の妻のぬい、子供は、源太郎。
行方知れずの源太郎が、不動一家にいると聞きつけ、訪ねてみたものの、追い帰されてしまった。
自分一人では、子供を育ててはいけない…と、答えるぬい。
勘三郎は、「大舟とは言わない、小舟に乗ったつもりで、自分に任せる様に」と言う。

不動一家を訪ねる勘三郎。
英五郎親分に、事情を話し、黒住源之助に会わせて欲しいと頼むが…
何処の馬の骨とも分からぬ者に、会わせる事はできないと断られる。
それなら、代わりに、千両が欲しいと言う。
怒り、襲いかかろうとする子分達を制し、千両を用意させる英五郎親分。
千両を担ぎ、不動一家を後にする勘三郎。

英五郎親分は、黒住源之助を呼び、勘三郎から、これまでの経緯を聞いた事を告げる。
そして、ぬいと源太郎の許へ帰るように言うが…
自分の出世の邪魔をしたと、勘三郎を逆恨みする。

渡し場まで、ぬいと源太郎を連れ、千両箱を運んで来た勘三郎。
そこへ、逆恨みした黒住源之助がやって来る。
その黒住源之助の名前を聞きつけ、「父の敵」と、曽根崎斗真が現れる。
源之助と斗真は、差し違える。

黒住源之助の後を追って、不動英五郎親分がやって来るが、時既に遅し。
英五郎親分は、ぬいに、千両を持って、源太郎と一緒に帰るように言う。
そして、自分の命を顧みず、人様を助けた勘三郎には、自分の子分にならないかと言う。
そこへ、勘三郎の母と妹のお徳がやって来る。
母に嘘をついていた勘三郎は、英五郎親分にある事をお願いする。
「私が番頭の…」と、英五郎親分が言い、
「私が女中の…」と、ぬいが言い、
「私達が奉公人の…」と子分達が言う。
だが、全て見抜いていた勘三郎の母。
勘三郎に合わせて、芝居をしてくれた事に、礼を言う。
そして、「裸同様の格好では…これは、お徳が縫った着物」と、勘三郎に着物を差し出す。
嬉しそうにそれを羽織る勘三郎。


私が観劇した前回、前々回は、泣きのお芝居。
この日は、久々に、大笑いの連続でした爆笑爆笑
そして、人情にホロリ

若丸座長、棒に千両箱をくくりつけ、その千両箱の重さの表現が、上手過ぎる。
大爆笑の奥に、表現の上手さがあり、
上手さがあっての、大爆笑爆笑爆笑

笑い皺が増えたってかまわない…
楽しいお芝居でした

③へ続く…