最近は、文房具などが必要で近所の島忠によく行きます。
そういえば、先週書類の入る大きめのブリーフケースを衝動買いしたのも島忠でした。
あれ、買ってから移動とか、外出とかスムーズでいいですね。
それは置いといて、今日も島忠に行ったのですが、遺言書キットというのが売られていました。
なにやら、「遺言は今の時代は手紙のようなもので、自分で気楽に書いてみたら」
「書き方を間違えると無効になるけど、その説明書も中に入ってるから安心して書ける」みたいな誘い文句で(ちゃんと読んだわけではないので不正確ですが)、2000円ぐらいで売ってました。
たしかに、亡くなってから何かを伝えるわけにもいかないし、たとえ法的に無効だろうと、意味がなかろうと手紙としての価値も遺言にはあると思います。
実際、専門家がアドバイスしてきちんと作成する場合でも、法的効力がある部分に加えてそうではない「付言」というのを書いたりしますから。
だけど、遺言書キットで書いたからって安心かというと全然そんなことはないだろうなあと思います。
その遺言書をみて、例えば銀行さんはどう思うのでしょう。現実は、公証役場で手数料払って公正証書遺言作っても、遺言執行者が指定されてなければ相続人全員の
はんこが必要だったり(法定相続分より少なくされてる相続人は拒否したりするかも
しれません)するぐらいですから、遺言書キットで説明書通りかいてもきっと問題だらけでかえってめんどくさいことになりそうな予感が。(買って中身をみたわけではないので断言はできませんが)
そもそも、中身がどうであれ応急処置としてはいいでしょうが、
遺言者の最終意思を尊重するという遺言が、「キット」という幼稚園のままごとみたいなフレーズで売られて、扱われているのがなんかせつないです。
最後の気持ちを託す、相続争いを防ぐ、相続手続きを円滑に進める(名義書き換え、預貯金の引き出しなど)ということにもっとも有効なのはやっぱり専門家のサポートだと改めて思いました。多少お金がかかろうが、大事なことだから安いものだと思います。
そして、行政書士のあの人に頼めば大丈夫だろうと巷で言われるような相続のスペシャリストになりたいと思いました。
とりあえず、2000円の遺言書キットには負けない行政書士でありたいです。