今日は、昼は都庁で、東京都福祉保健局主催の「認知症の人を支える~医療・ケア
の最前線から」というシンポジウムに、夜は中野社会福祉協議会の「成年後見説明会」に一般市民に紛れて参加してきました。
都庁の方では周りの人がどう理解し、支えるかという内容でした。
認知症になっても慣れ親しんだ街で暮らしたい。そして、買い物したり、電車に乗ったりしたい。そして、そういう時に街の人たちが、認知症というものに少しでも理解や認識があれば、うまくサポートできるということが印象に残りました。たとえ家族にそういう人がいなくても、また特別な資格とか取ればいいとうものでなく何気ない意識というのが大事なのだと思います。
そして、もう一つ。3人の方が講演のような形で話されていましたが、共通していたのが「助けるところは助け、本人ができることは自分でやらせたりしてうまく向き合っていくこと」だったと思います。まあ、これは認知症に限らず、教育でも、商売でも、友達とでも人が人とかかわっていく中で大事なことだなあと私は思いました。
夜の社協の方は、普通に成年後見の話でしたが、細かい部分は知らないことも多く勉強になりました。
法定後見や任意後見は家族などが後見人になる場合と、司法書士・社会福祉士・
弁護士・行政書士などの士業者がなる場合がありますが(これを専門職後見人という)、
最後の質問のところで、専門職は報酬が高すぎるという話が出ました。
行政書士の勉強会などでは、安くて困るというような意見も出る中で、客と提供する側の間にこんなに意識の違いがあるんだなあと思いました。私が専門職とわかったら怒られそうな勢いだったので逃げ帰りたい気分でしたが。
私の印象としては現状はむしろ安いぐらいではと思います。家族でもないのに引き受けるわけですし、人にもよるでしょうがそれを専門にやっていていろんな事例を知っていたりするのですから、トータルで考えれば専門職に頼んだ方がいいと思います。
いずれにしても、ダンピングなどするつもりは全くありませんが(むしろしっかり報酬を請求しなきゃ、いくらでも値切られてまずいと感じました)
お客さんが高いと思っている以上、信頼を得て、報酬に見合うような付加価値のついたサービスを提供しなきゃダメだなあと思いました。
このように、行政書士向けの勉強会じゃない一般向けの会に参加すると、どういうニーズがどれぐらいあるのかとか、お客さん(になるかもしれない人)はどういう認識ななのかとかわかるので今後の仕事に参考になることが多くとても貴重な一日でした。
とにかく、認知症にしても、そういうふうになった場合の財産管理などにしても
困っている人はたくさんいるということは改めて認識できたので、自分に何ができるか練り直したいと思います。