死産、流産を乗り越えて!君に逢えたキセキ。。。 -2ページ目

死産、流産を乗り越えて!君に逢えたキセキ。。。

死産2回、流産3回経験、また不妊、不育でもあります。
私のブログをよんでこんな出産もあるんだ。無事に産まれてくる事は奇跡であり、ありがたいことなんだと思ってくれると嬉しいです。
2012年3月元気な男の子を出産しました。
2016年5月元気な次男出産しました。

二人目天使のこと。
読んでいただきありがとうございました。

この記事は2010年11月に死産となった二人目天使の出産記録です。
一般公開記事の再投稿です。
二人目天使の名前は『かなた』です。








私がかなた君からもらった大きなプレゼント、それは意識ある中での出産です。
大切な思い出、気持ちを記録しておこうと思います。





出産の2日前に入院して子宮口を拡げる処置を2日間かけて3回行いました。
私は流産の時、この処置で気を失ったのですごく怖かったです。
そして3日目に陣痛を起こして分娩というスケジュールなのですが不思議と分娩の朝を迎えた時は私の気持ちから『怖い、逃げたい』と言う気持ちは消えてました。



朝8時半に分娩室に入り陣痛を起こす薬を使い、そのまま分娩室で陣痛が始まるのを待ってたのですが旦那ちゃんと一緒にいられて悲しくなりたくなかったので楽しいお話をして過ごしていたけど…。

隣の分娩室が慌ただしくなり分娩が始まりました。

陣痛で苦しんでる妊婦さんの声、助産師さん、先生の声、嫌でも全てが私達の耳に入り残酷だとその時思いました。

それでも妊婦さんの辛そうな声が続くと思わず
『がんばれ』って小声に出している自分がいました。

そして赤ちゃんの元気な泣き声と助産師さんの
『赤ちゃんは元気いっぱいですよ』
の声に私達二人思わず泣いてました。

でもただ羨ましいという気持ちだけの涙ではなかったです。
ドラマでもない現実の出産シーンに感動と赤ちゃんが無事に産まれたことに安心した気持ちでいっぱいでした。
旦那ちゃんも同じ気持ちだったようです。

不思議ですね。自分達はこれから悲しい出産をするのにこんな気持ちになるなんて…。



私の方は軽い陣痛が始まっていたけど促進剤2回目が入りすぐに強い痛みに変わりお話はできなくなって旦那ちゃんが
『先生呼ぼうか?』
って何度も聞くけど子宮破裂の痛みを覚えていた私はこのぐらいの痛みじゃまだまだ時間がかかると思って拒否しました。
看護師さんも
『夜になる場合もある』
って言っていたので時間がかかることは覚悟していましたが…

強い痛み、でもまだまだ我慢できる痛みと思ってた陣痛でいきなり破水。
旦那ちゃんは分娩まで見届ける覚悟をしていたらしいけど外に出されてしまいました。

私は呼吸法もいきみ方も知らなくて、でも破水後は嘘のように痛みがなくなり、いきむ間もなくかな君が出てくる圧迫感に途中『うっ…』って腰が上がったけど呆気なく出てきてびっくりでした。

12時15分
かな君は本当に私に優しい産まれ方をしてくれました。

胎盤を掻き出すには子宮口がそこまで開いてない為、すぐに静脈麻酔で眠らされての処置になりました。
処置が終わり麻酔がある程度覚めるまでそのまま分娩室で旦那ちゃんと過ごしました。
私は意識がボーっとしてて眠ったりしゃべったり…。
『もう終わったの?赤ちゃんは?』
って何回も確認していた気がします。
そして吐き気…。
胃に何も入ってないのにずっとオエオエしてました。
胃液も吐ききってそれでも治まらず旦那ちゃん良かれと思って背中擦ってくれるけど出るものないから余計にエアーオエオエが止まらなくて。
私がかなた君の出産で辛かったのは麻酔後の気持ち悪さだけでした。
(頭痛、吐き気)


あれだけ逃げだしたくてしょうがなかった意識ある中での出産のはずだったのに今は初めての陣痛、破水、赤ちゃんが私から出てくる産むという感覚、全てが貴重で大切な思い出です。
子宮破裂や帝王切開している私は一生経験することはないと思ってました。

私にとって『辛い、悲しい、逃げたい』と言う気持ちを一瞬にして一生残る素敵な思い出に変えてくれました。
かなた君がくれた大切な大切なプレゼントです。
共に生きていくという夢は叶わなかったけど、ありがとうという気持ちでいっぱいです。


死産、流産を乗り越えて!いつかきっと。。。-2010112418410000.jpg


この記事は2010年11月に死産した二人目の天使のことを当時アメンバー記事で投稿していた記事を一部編集して載せてます。




2010.11.25

お家に帰ってきました。
報告したいことたくさんあるけど何から話そう。
出産のことも話したいけど
まずは赤ちゃんのことかな?
とっても可愛い男の子でした。

最初に医師が言っていた外的奇形は全くなくて鼻が高くて旦那ちゃん似でお地蔵さんみたいでとっても可愛いかったよ。

本当に病気をたくさん持ってる子なの?って疑ってしまうくらい普通の赤ちゃんだったので内的疾患も本当は軽かったんじゃないかともやもやした気分になってしまって…。
 
だって出産前の診察で妊娠中断を判断した医師が奥さんは産まれた子を見ない方がいいかもしれませんって言うから…。(奇形があるから)

目も一つしかない、鼻もない可能性が高くて産まれても生きられないって言われて妊娠継続を中断することを説得させられたのにすごく穏やかでこんなに小さいのに旦那ちゃんにも志織にも似てて…。

13トリソミーによくある多指症でもなくて…。
出産した子を他の医師に見てもらってその医師は外的特徴は至って普通で染色体の可能性は低いって言うし…。

妊娠中断を決定した先生はこういう病気を持っていても全ての子に外的特徴が出るわけじゃないから…
でも脳や心臓を見る限り産まれても生きられる体ではなかったって言うし、私は奇形がないなら赤ちゃんが産まれてから生きられなかったとしても自ら命が尽きるまで育ててあげたかったって看護師さんの前で泣いてしまいました。
でも、大学病院で2人の先生に診てもらって異常があったのは確実なんだから受け入れなきゃだよね・・・。

きっとエコー写真ははもっと多くの先生が見ての判断でもあったと思います。
先生達も御自身達が納得いくまで説明しますからって言ってくれて私が子宮破裂や不妊治療や流産の経験をしているのを知っているから生きられない子の為に危険な出産はしてほしくないって考えてくれて今の時期にお腹を切らずにと考えてくれたんだと思います。

救いだったのは今回、看護師さんみんな優しく接してくれました。

志織の時は手形も臍の緒ももらえず、死産したことに触れず腫れ物に触るような感じだったのに、今回は看護師さんの方から話しをいろいろしてくれて私が上手く言えなくても気持ち分かってくれて今日の朝来てくれた看護師さんは、

『一度お会いしたいと思ってたんです。私依然、不妊カウンセラーをしていたので今までもご苦労なさって妊娠されて…今は大丈夫かもしれないけどお家帰って辛くなる時あると思うのでいつでもお話にきてください』って言ってくれてすごく心が軽くなりました。

病院近い訳じゃなし看護師さんも忙しいからなかなかお話しに行くこともないけどそう言われたことが私も旦那ちゃんもすごく嬉しかった。

『かな君』とのお別れはお坊さんや火葬場の関係で29日なりました。

かな君は最期までいい子でしたよ。
あんなに怖かった分娩が今はすごくいい思いで。
かな君が体験させてくれました。

長くなってしまったのでまた今度お話させて下さいね!
ぜひともお付き合いください♪

この記事は2010年11月に死産した二人目の天使のことを当時アメンバー記事で投稿していた記事を一部編集して載せてます。




2010.11.24

昨日は何度か目が覚めたものの眠れた方だと思います。
リアルにお腹の赤ちゃんを生む夢を見ました。(痛み付き)

前処置で常に痛みを感じてるからかな?
今日8時過ぎに促進剤で陣痛を起こすそうです。
どのくらい時間がかかるのかどのくらい痛みを感じるのか不明ですが、今は怖さは無くなってます。
赤ちゃんがお腹からいなくなるのは淋しいけど…。
赤ちゃんの為に最期に私ができることですもんね。

ママとして恥ずかしくないように立派に赤ちゃんを産んできます。

アメンバーさんありがとうです。
一人じゃないって今思えてます!