まだ辛うじて上映中の「熱烈」ですが…
皆さん何回観ました?
私は結局「5回」観ました~
ちょっと「ネタバレ」あります
⛔
「熱烈」はみんなが感動するとか圧巻のスケールみたいな?超大作ではないですが…観終わった後に、何だか清々しくて素直に「面白かった~」と言える映画でした。
迫力のあるダンスバトルシーン、個性溢れるキャラクターの細かな描写、そして無駄のない構成で飽きる事無く全てが程よく表現されていました。
映画レビューではもの凄く評価が高いですが、如何せん…中国の映画というだけで日本人は観ませんからね…もし「熱烈」が日本の作品だったならもっと話題に上がったと思います。今話題の「侍タイムスリッパー」先週観て来ましたよみたいにね(笑)
日本人の私の感想としては…
古き良き時代の「何か?」を思い出させてくれるような映画です。
年齢を重ねた私にはあんな風に頑張って生きた時代もあったな~と…
ただ複雑な今を生きる若い世代にはちょっと違いますよね。
「為せば成る」と「何事も諦めが肝心」の両極端だけど単純な…生きる為のヒントが隠されているように感じます。
先ずは映画の冒頭から!
イボファンならご存知!のあの曲から「熱烈」テロップの流れでリズムの神様に心臓鷲掴みにされます。周りに誰もいなきゃ完璧にリズムとってますわ
とにかく音楽の選曲が素晴らしいと思った
ダンスバトルの音楽もさることながら、それよりも、各々のシーンで使われる曲が印象的すぎた!!!
ケビンが登場する時のバックミュージックはハマり過ぎて震えました
特に好きなのが、ディン・レイが昔の仲間たちと踊る時の曲と、車の中で歌うコミカルな歌 聞いてるだけでテンションが上がりましたよ~
そしてエンディング曲…
「失望はしても絶望はしない」
始めは何も感じて無かったけど、聞けば聞くほど…良い歌詞だな~と
王一博&黄渤 W主演ですので・・
チェン・シュオ(王一博)の成長物語と思いきや!ディン・レイ(黄渤)の演技が目立ってます!でもそこにはお互いのキャラクター設定がある。
無口で実直なチェン・シュオ
陽気で豪快なディン・レイ
それはまるで陰と陽…でもそこから物語は始まって行く。
それぞれがチェン・シュオと関わる事で産まれる変化…
ダンスが仕事、金儲けの道具になってしまっていたというディン・レイはダンスを愛する自分の原点に立ち返ろうとする。
自己中心的で仲間や周りの人間をないがしろにしてきたケビンでも、戻って来た感嘆符では監督のディン・レイの意見に従おうと、自身の傲慢さの裏で大切なものは何かを模索し始める。
ダンスに対する愛情だけにすがって生きてきたビァオビァオは、自分のダンスに見切りを付けて現実の世界に戻って行く。
チェン・シュオは何も変わってはいない。一生懸命練習してダンスのスキルが上がっただけ…でも他の人達は彼によって変って行く。その化学反応を大鵬監督は描きたかったのかな?と思った。
だからこそ手切れ金の500万元を貰ってチェン・シュオが這い上がって行く脚本じゃなく、元の生活に戻って行く(変わらない)チェン・シュオと、最終的にもう一度俺を信じてくれとチェン・シュオに頼みに行く(変わった)ディン・レイの姿になったんだと思う。
ついついディン・レイに共感してしまいます
しかし、とにかくこの「熱烈」は登場人物のキャラが素晴らしい!
大喜(ダーシー)家電の童さん?のキャラや、ケビンのマネージャーの「通訳が大変!」のくだりや、チェン・シュオの洗車のバイト先の社長の喋り方とか、爆笑とまでは行かない、ツボにハマるコメディー要員がたくさんいるのが「ツボ」です
でもって、最終的にこの映画の清々しさは「悪役」がいないところですね。
ケビンだって決して悪役じゃない。自分の置かれた境遇と必死で戦っている。
そしてあちこちに『愛』が転がっている。
仲間、家族、彼女、師弟…『優しさ』に溢れている。
幸福vs現実
プライドvs金
夢vs貧困
愛vs意地
色んな対比で「単純明快」に…大鵬監督の手腕おみごとです
王一博ファン向けには、出演者を見つける喜び
ストリートダンスオブチャイナに出ていた叶音や他のメンバー達
居ましたよね~杨凯(ヤンカイ)
全国大会の審査委員席に
私的にはダンスバトルシーンがスピーディ過ぎて何なのか分かんないとこもあり、もうちょっとゆっくり楽しみたかったけど、映画の限られた時間の中では仕方ないでしょう。どの場面をカットしようか?監督も悩んだのではないでしょうか(笑)
大げさに感想という評価を下すような映画ではないです。
ただ本当に娯楽としての楽しめる良い映画を観たな~って感じです
でも!観る価値は十分ありますね!
ありがとう~「熱烈」
※映像はYouTubeとXからお借りしました。
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