古くからの洋画ファンである。

賞を取ったから、猫も杓子もそのDVDを借りる・・と言う傾向が現代の様な気がするが、

それは、言い換えれば「映画ファン」と言う類が減った(居ない?)からではないか?

 

自分が好きな映画、俳優、監督・・ジャンルでもよいが・・

それらが独自の魅力を発揮、手招きしてくれるから、例え忙しくても何とか時間をとって、いそいそと映画館へ脚を運ぶ。と

言うより、これがいいんだってさ~!と

誰かに言われ、発表されて、そうか、それが良いんだな。と

見たがるだけ。

これは映画ファンではない。

単なる野次馬か、マニュアルなしでは、生きていけない

人。

 

まぁ、尤も当時はビデオやDVDがなかったから、純粋に映画館へ行って、タイムリーにその時の映画を楽しんだと言われれば

それまでだが。

 

正直、当時は(ウ~ン、私で言えば1960年代~いいとこ’80年代だが)

 

役者がそろって居た。

良い監督に、良い俳優、シナリオ。

その代りに優れた映画を作るために、なかったものと

言えば、コンピューター(アハハ)

 

昔のアカデミー賞を振り返ると、ノミネートされた作品は

現在の「往年の名作」と謳われる物がズラリ。

そう、例え賞をゲットしていなくても、どん尻に控えし作品さえ

優れた物が多かった。

 

 

ここ何年か、アカデミー賞授賞式は録画して、

早送りして、どうでもいいや~で、削除している。

 

今年は見る事さえしなかった。

数年前のゲット作品の俳優が、今はどこ?も

珍しくない。

お笑いと同様に、一発屋?

 

さりとて、昔が全部良かったのかと言えば、そうではない。

裏で計算されて、今年は誰のにするか・・・

去年、あの(超有名俳優)が、受賞していないから

今年は、どうしても○○にしないと・・・と言う事も

あったそうな。(今でもだろが)

 

その結果、去年の作品で取るべきだった某女優は

今年の、あらま?と言う映画で受賞するありさま。

 

ただし、「あらま?」の映画も、現代のよりははるかに

優秀だったが・・・(すいません、辛辣で)

 

便利なグッズが増えた現代社会に於いては、苦労して

特撮する必要もない、フィルムがなくて、何とか

良い映画に仕上げねば・・と頭を使った監督。

現代はフィルムがないから、長くするな・・なんて言ったら

大笑いだろう。

だから、やたらとドンパチシーンや、不必要なベッドシーンならぬ

セックスシーンが、時間つぶしに使われる。

 

 

心が洗われるような、美しい映画にもう一度

会いたい。

 

(画像が美しいって意味じゃないですよ)

 

アカデミー賞と直接関係ないけど、フト

懐古調になった私だった。