【迷子札】
タイトルが示す通り、ストーリー展開の軸になっているのが15年前の浅草観世音の宵祭りで迷子になった子供達——侍の伊藤左門(宝)の息子、要次郎(瞳太郎)と火消し、町田
の辰五郎(たつみ)の妹、千鶴
(みつき)——の取り替え。「迷子札を付けてさえいれば、幼い妹が迷子にならずに済んだのに」という火消し辰五郎の嘆きからきている。
山奥にある「女天学堂」と言う占い師の家。ダイヤ演じるこの占い師。実は山中白藏と言う盗賊で、もちろん男。
ある日、やって来たのは要次郎(瞳太郎)で実の両親の事を占って欲しい。
と言うが、町人は見ないと(一応侍の姿の)子分達に追い返されそうになるが
天学堂が現れて「特別にみてやろう」と言う。
要次郎は商売で手にしていた貴重品の箱を預けるように言われ、言われた通りにする。
女占い師はまるで大奥の高貴な局の様な姿で、艶やかだ。
ふざけた呪文(笑)を一緒に唱えさせたかと思うと、お前の両親はこっちの
方角に生存している。と言ったあと、「お前、いい男だのぅ・・」と言い寄る?
要次郎の手を握ったり、あろうことか自分の胸を触らせ「襲われた」と騒ぐ。
大事な金品の箱を取り上げられた。
「女天学堂」は、金になる話を持ちかけられた。