本日も写真アップのまえにお芝居の感想を。

演目は、【河内十人斬り】

歴史に残る大事件を題材にした芝居


かなり血なまぐさくて、ドロドロのエグイ事件だったそうですが、そこはタツミ演劇BOX。

独特のアレンジで時に笑いも交えながら(アドリブで)

無理なく進めて居ました。

事件の発端は、ばくち打ちの城戸熊太郎の内縁の妻おぬいが

寅次郎と言う色男 (演じたのが大蔵翔なので、客席から笑あり)と

出来ちゃった。現場を目撃した熊太郎(たつみ座長)は、

おぬいを殴り別れ話を出すが、そこへお縫いの母親が来て(小龍さん)

「ぬいを嫁にくれたら、母親の私に仕送りをすると言っておきながら

初めの2ヵ月しか送って来ない。別れる前にその金を清算しろ。25両

よこせ」と、毒づく。


熊太郎は、ばくちでスッカラカンの身。
所が、この辺りを牛耳っている松永一家の親分に金を50両貸してあるのを
思い出す。
証文もある。

所が、いざ一家に行くと親分は、とぼけて、「その金は返したじゃないか。」と
証文を目の前で破り捨て、子分達に熊太郎は半殺しにされる。

おぬいの色男も、実は この親分の身内だ。





場面変わって、這うようにしてやって来た熊太郎は、偶然
昔の弟分弥五郎(ダイヤ)に出会う。
事情を聞いた弥五郎は、「兄貴、まずその傷を治してから、
二人で仕返しをしよう」

と言う。


「医者の所へ行こう。俺の肩に捕まれ」 と、弥五郎。

タツミ・熊太郎は座ったまま、ダイヤ・弥五郎の首に腕を
回し・・・・
「ひぃ、ふう・・・の、みっつ」 と、掛け声・・で・・

持ちあがらないダイヤくん、

「いて・・・いたたた・・・く・・首いたい~」

ズリズリズリ~~っと、二人で共倒れ

「首いたいでしょ。つかんだら~。」
「だって、起きられん」
「ほら、腕を回して・・・」

再び、ダイヤくんのクビに腕を回して、えっと、この手をここへ・・・
それで、ここをつかんで・・・と、

エイヤッ・・・と、まだ駄目だ。

「いい加減に自分で立ってよ~。わざとやってんでしょ」

とダイヤ君。

切実で壮絶な姿のタツミ・クマと弥五郎のシーンが 
この笑いで相当緩和された。