わびすけ茶屋に、流星組のゴロツキ子分達が取り立てに来る。
茶屋のジイさん(ダイヤくん)が、達者な口で、子分頭(大蔵翔) を巧みに惑わせて話をそらせ、
追いやるものの、ハタと気が付いて戻ってくる。
「おい!じじい!」
これをまた、煙に巻いて・・・と
何度か繰り返すが、結局 借金の話になり、貸した50両をさっさと返せ!
何?借りたのは5両の筈・・・・
証文をよく見れば、後から十の文字が書き加えられている。
そんな無茶な・・と言うジイサンに、
「だったら娘を親分の女房に差し出せ。そしたら借金はチャラにしてやる」
と、持ちかける。
娘(満月)は もちろん、イヤだと言う・・・そこで、ダイヤ扮する、おとっつぁん。
「どうする?50両チャラだって~」
ここで客席、大笑い。
子分たちはじいさんを蹴飛ばして、嫌がる娘を無理やり連れて行ってしまう。
そこへ、お約束通り、いや、それ以上にカッコよく登場したのが
嵐山花五郎 (タツミ座長) 衣装から、歌舞伎風の口調のセリフから、とにかく
カッコいい! なんで、この人、こんなにカッコイイんだ!と、憎ったらしくなる(笑)
事情を聞いて、それじゃ娘を取り返して来てやろうと、子分のサンジ(小龍さん)と共に
流星組へやってくるが、かつて、花五郎は力士を目指し、その頃 何かと面倒をみてくれたのが
この流星組の親分ゴンジだと言う。
とてもそんな悪い奴には思えない・・・と言う花五郎。
※ ちなみに、力士を断念したのは、いくら食べても横に広がらずタテにばかり伸びて
行ったそうだ。
サンジが「羨ましいな~こっちは横ばかり」
初めは、「兄貴!」「おお、お前か。」と懐かしがって再会を喜び合ったものの
娘をかっさらった覚えはない、それは俺に似た名前の別の奴がやった事だ・・・などと
しらばっくれるゴンジ。
花五郎も、こうなると穏やかにはしていられない。
もろ肌脱いで・・・遠山の金さんのごとく、美しい刺青肌を披露。
これ、マジですっごくステキでした~(^◇^)
乱闘になるが、形勢不利とみたゴンジは、
「俺が悪かった。実は娘は返そうと思って居たんだ」
と、手を付いて謝る振りをしながら、
徳利を振りかざし、花五郎の頭を割ろうとする。
それを躱して、逆にゴツンとゴンジの頭をたたいて、花五郎は娘を逃がして
自分もそこを後にする。
腹の虫がおさまらないゴンジは、代官に嫁いだ自分の妹(京香)に、
花五郎に仕返しをしたいから力を貸せと頼む。
花五郎に叩かれた傷が元で破傷風になった(笑)ゴンジがあの後、すぐに死んだと
伝えに来たのには、仰天の花五郎。
すぐに行くと、夜道を急ぐ途中、手配された岡っ引き(ダイヤ二役)に会う。
「おぉ、貴方は!花五郎親分!」 と、岡っ引き。
そこで、花五郎
「お前さんは、わびすけ茶屋のじいさん」
「ちょっと、まってよ、わびすけ茶屋のじいさんじゃないでしょ」
ゴンジは生きていると聞いて、二人は芝居を仕組む。
花五郎をお縄にしたと、岡っ引きは代官所へ。
そこでは、悪代官(瞳太郎くん)が、酒をのみながら花五郎を亡き者にしようと待ち構えていた。
「お裁きの場なのに、代官は横に母親をはべらせているのかい」
「母親ではない、私の妻じゃ!」
「だいぶ、年上みたいだけど・・・」
結構、笑わせていただきました(^◇^)
死ぬ前に、3回ほど経を唱えさせてくれ。と言う花五郎。
「南~~~~~~無~~~~~~」
が、長い。長すぎて、イライラするゴンジや代官。
「なんで、そんなに長ったらしいんだ!」
「だって家にくる坊さんがそうなんだもん。親父の月命日にくるんだけど。
それで、何か言うと 『あ、そう』 『あ、そう』 それだけ」
「そんな事、あるか!」
すると後ろに控えて居たダイヤ君が
「だって、ほんと、そうなんだもん。ほんとだよ」
ちょっとした内輪話が聞けるんで、これも楽しみ、アハハ
こんなとこでしょうか。
口上では、入院した程ひどかった身体の具合、どんな状態だったか・・・
などを詳しく説明してくれました。
と言うのも、皆が心配して聞いてくれるのは嬉しいけど、1人1人に説明していると
お見送りの時間が・・・・なんて事で。
かなり、大変だったようですが、笑いを交えての説明でした。