本日のお芝居は、「千代田の嵐」

ストーリーを追うと、非常に重い。
これを昔の東映時代劇で制作するとしたら、
中村錦之助・・・が、合うかな~

見て居て、たまらない気持ちになり、
主人公と一緒に、悔しがり、仇を討つ為に参上する弟に
ひたすら、頑張れ・・頑張って仇を討て!と、こぶしを握り、力が
入るだろう。


が、しか~~~しだ。

若丸劇団が演じる芝居となれば、ひたすら重~~いなんて事はない、
多分ない、きっとない・・・滅多にない・・・


城中の書院番(この字でいいのか?)の室内に居る、
面々。
会社で言えば、○○課って事だろうな~
で、そこの長になる男が副座長。

新参者、現代で言う新入社員かな?これが、英樹。
珍しい~
役らしい役だ~~(^_-)-☆

彼が、ここの連中にひたすら、いびられる。
い・じ・めだ。


で、彼はなんと出社・・・もとい、登城したその日に、彼らに
切腹させられるまで追い込まれた。


そして、1年後
切腹して果てた兄の死に不信感を抱いた弟が、その解明の為に
兄に代わって同じ職場に新入社員として来る。

さぁ、こいつも兄貴同様に始末してやろうぜ。と
手ぐすねを引く面々だが、弟(若ちゃん)鉄之助は、上司から当時の事を
書いた文書を受け取り、事の次第を知ることとなる。

ならば、兄の仇は、この私が・・・


ここからが、抱腹絶倒の始まり、始まり~~!と言うわけで、
兄がされたのと同じ意地悪を仕掛けられるが、ことごとく
失敗。

この辺が、ものすごくうまく出来ている。
演出と言う言葉を使うと、ちょっと外れちゃうよ~と言う位に
可笑しくて、もう、若ちゃんが、自分が思うままに 「やってま~す」 と言う風にしか
見えない程、自然な流れで、それがどんどんと笑いに繋がり、
笑が笑いをつなぐ・・・

その中で、急所は、カッコ良く凛とした振る舞いで、若ちゃんが竹に
節を与えるがごとく、締めてくれるので、思わず「ホ~~~ッ」と、
ウットリした ため息をつかせてくれる。

ウ~ン、さすが!

そして、剣の達人の弟は、見事 悪質な連中を成敗するが
城中での抜刀はご法度であることに変わりはない。

「恥をさらして生きながらえるのは武士の恥と兄上が常々申されていた・・・」

こんなセリフだったな~。
そして、仇を討った弟は、切腹を・・・

壮絶なシーンは、ギリギリの所まで演じて・・
本当に、客がワァ!と、なりそうな、本当に寸前まで演じてみせ・・
ライトが舞台全体を真っ赤にする。


この演出(ここは、演出と言う言葉がぴったり)
は、すごいなと思った。

見事です。凄みを出すのは、若丸座長の迫真の演技と、あの真っ赤なライト
本当に素晴らしい芝居だった。



さて、お見送りでの若ちゃん・・・
私の目、まだ充血しているかな~(個人的な話)

だったら、サングラスしたままで・・・と思ったが、そばに友人が居なかったので
聞けない。だから?
ま~、私ってな~んて、図々しいの?

若ちゃんに聞いちゃいました。(こら~)

「目、赤い?」
若ちゃん、普通に
「ン~、ちょっとだけ」

じゃあ、大丈夫だ。って写真撮ってもらった・・・

恐縮でございます、若!


で、舞踊ショーの「木遣り小唄」が、すっごく良かったって
言いたかったけど、急にタイトル忘れてしもうた。
それで、
「若ちゃん、あれ、良かった。何だっけ・・・・あ・・・どしよ。わからなくなった・・」と
オタオタしていたら、
「木遣り小唄?」って。
なぜ、わかったの?私の顔に書いてあったんだろうか?

もしかして、若ちゃんて宇宙人?テレパス?

お芝居については、
あの時に、てっきり誰かが、「待て!」と来てくれるのではないかと
期待していたのに、来ないんだも~ん。と、ゴネた。

若ちゃん、面白そうに笑って
「来なかったもんね~」

ほんとうに人の話をきちんと聞いて、きちんと応答してくれる人。

優しいとか親切とかでなく、思いやりのある方なんですね(^◇^)