最近、テレビだけでなく、上映される映画にも、

字幕版と、日本語吹き替え版と言う物が当たり前の様に

用意されるようになった。

かつては上映映画の吹き替えは欧米だけの物だった。と言うのも

彼らは外国語の字幕を読んでまで、映画を見る必要はないと言う (お偉いんですな~)

理由だったかららしいが。


勿論、日本では、そんな考えではなく、吹き替えのが楽でしょう。更に

漢字が読めない日本人が多く・・・・もとい、

子供向けやら、高齢者が字幕が見えないと気の毒・・・などの配慮から。

(だと、思う。多分・・・いや、善意に解釈すれば)




テレビの吹き替えの話をすると、明日まで書き続けそうなので、省くが、

日本の吹き替え技術は世界一だそうな。

加えて、声優と言うプロの専門家たちが居る。

よって、素晴らしい物ができあがる。 欧米では俳優が、声優も兼ねている。

要するに、字幕を俺が読んでやるよ~ってな具合だろう。

まぁ、英語そのものが腹式呼吸から発声するものなのと、大根役者はハリウッドでは

すぐに切り捨てられるから、棒読みなんてあり得んだろうから、ある程度の水準は

キープされていると見るが・・・


さて、日本で・・・・この、「大根役者」だが、売れている(?) 旬だから・・と言うだけで

吹替えに起用する向きが、昨今ものすご~~~~~~~く多い。

正直、とんでもないこっちゃ。 とんでもない迷惑でごわす。


「シンデレラ」 を見に行くとき、高齢の母には日本語のがいいかな?と、下調べをしたら

ゲェ!! こいつ・・・じゃなくて、この女性が担当?え?うそだろ。

出来るのか? え?うそだろ(また言ってる) 学芸会になるよ~~~

案の定、感想欄を見たら、

主役のシンデレラの吹き替えで、ぶち壊しだ!と出ていた。

ワ~~ハッハッハ ほら、見ろ。

で、字幕で見て、深く深く感動したのであります。



二度目の さて・・・・

下調べしなかった。と言うより上映時間が中途半端なので、今回は

ジュラシック・ワールドを吹き替えで見た。

いや、見てしまった、愚かな私・・・・・

恐竜映画だから、別にいいだろ。と。

これが大きな間違いだったのであります。

出番の多い、セリフが一番多い出演者。これ・・・主役と言うのでしょうか。

そのオババ女優が、下手・・・ヘタ・・・吹き替えが

とんでもない棒読みの、と・・・・とんでもない・・・稚拙な~~~~~

リモコン持っていたら、ミュートにしたい程、耳障りでイラつくセリフ回し。


声優さんの基礎は、アナウンサー同様、

口をしっかりあけて、あ・い・う・え・お・・・・・を叩き込まれる。

そうして、クリアーな発声を作り、モガモガなんて事がないようにするのだが、

それを、にわかに命じられたかのような、いかにも

「私、しっかり口をあけて、発声しています」と言う状態が目に見える。見えすぎる。



「あの恐竜が逃げたわ!」 が、こんな風に聞こえる。

「あのきょうりゅうがにげたわ」

ん?わからない?

ひらがなで、喋っている・・・(笑)

まず、「あ」 をしっかり口を開けて・・・

「あの、き・よ・う・りゅうううが・にっ・げっ・たっ・わっ!!!」

こんな風かな?

だから、感情なんて二の次、三の次・・・

叫ぶ。

「きやああぁぁ!! こ・う・してッ さぁけぇぶのが、どーーーしって

いっけっないのかっわっかっらっないぃぃ!」


声優教室の生徒さんに頼んだ方がマシだったのでは?

ストレスたまりっきりだ。

ちなみに、これ、木村 〇乃。



映画は、つっこみどころが満載(笑)

暴れまわる恐竜から逃げる、その女が10センチ位のハイヒールをはいたまま。

しかもタイトスカート(笑)(笑)

(ハリソン・フォードが映画でキャスリン・ターナーのハイ・ヒールを取り上げ

かかとを、ボキンとへし折ったシーンがふっと、思い浮かんだ)


2万人の客たちが居る所へ、怪鳥や恐竜が来るのに、死亡者ゼロ?

死体が何もない・・・・す・・・素晴らしい!!ww


暴れまわる恐竜たち。

しかし、レストハウスの明かりは、煌々とついたまま。

しかも、コンピューター室も、何も壊れずに部屋も破壊されず

無傷・支障一つなし。

ウ~ン、すごいぞ。


スピルバーグが総合監修したらしいが・・・

マジ?と、いささか、ガッカリしてしまった。



しかし・・・

見終わった母が、「面白かった♪」 と、楽しそうだったので


ま~~いいか~~~

そう、映画は娯楽でした(^_-)-☆