南那須に移って4ヶ月が過ぎました。最近は「月・1」ブロガーになってしまって申し訳ありません。南那須の父の山荘での暮らしは、94歳の父の介護に、慣れない為に意外と手間が掛かって、落ち着いてパソコンの前にじっくりと座る時間が少ないのです。そして11月の前半は、大学のゼミのOB会があって東京に行ったり、知人の結婚式で京都に行ったりと、結構バタバタと動き回っておりました。そして落ち着いて辺りを見回すと、南那須はすっかりと晩秋の気配。父の山荘の周辺は、森も林も直ぐに訪れる冬に備えて着々と支度を整えているのです。樹上一杯に実を付けた楢の木、クヌギの木も、身を震わせるようにして、地上にドングリを足の踏み場も無いほど大量に振り落とします。夜中に屋根に落ちたドングリが、カタンと落ちた音を響かせた後、からからと屋根の上を滑り落ちていく音が、一晩中聞こえます。そして朝起きて軒下を見ると、昨夜落ちたドングリが箒で掃くほど溜まっています。そして落葉樹が多い南那須の森は、ようやく真紅と黄色に色づき始めて、朝夕の散歩を楽しく彩ってくれます。
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そして、木々の中に「ななかまど」の実が真っ赤に色づいて、小鳥達がついばみに来ています。

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その下を見ると、秋の味覚のキノコがあちこちに顔を出してきました。これは「ぬめりイグチ」と言う食用キノコで

汁物に使えばだしが良く出て美味しいキノコです。
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ここにも、あそこにも、そこらじゅうににょきにょきと姿を現します。
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でも母は、野生のキノコは怖がって食べませんから、持ち帰らずにもっぱら写真採取にとどめております。
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路傍に顔を出している「ホトトギス」も紫の可憐な花を付けて、秋を感じさせてくれます。
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父の庭には珍しい「白花ホトトギス」もあり、純白のホトトギスはとても感動的ですよ。

山荘の周りでたくさんの実をつける「アケビ」も、実が割れて中の見える頃が食べ頃です。アケビはたくさん採れるので実を取った皮をキンピラや味噌いため、天ぷらなどに調理して食べられます。僕は天ぷらが一番美味しいと思いました。

山栗の木も庭に数本あって、10月頃から栗拾いが毎朝の日課になります。親指大の小さな栗ですが、木によっては大きな実を付けるものもあって、毎朝の栗拾いで、ジャンパーの両ポケットが一杯になります。

今日は最後の栗拾いと近くの林に入り、栗の木を探して、木の下の拾い残しの山栗を探しに行きました。木の葉の下を丹念に探せば、有ります有ります、その中で虫食いになっていない栗だけを、ビニールのレジ袋一杯に持って帰りました。栽培種の栗よりは小粒で処理の手間が掛かりますが、太陽を一杯浴びて、林地の落ち葉の堆肥で育った山栗はとても甘味があって美味しいですよ。

そんな山荘暮らしを楽しんでいる毎日です。