いまや海外旅行や出張でクレジットカードは必須のものとなりました。僕は海外に出張する場合に殆ど旅行社を通さずに、自分でインターネットから直接航空会社やホテルにアクセスして、予約を取ります。その時に必ず必要となるのが、VISA、AMEX、MASTER, JCB等々のクレジットカードです。今やクレジットカードさえ持っていれば、現金など一切持っていなくても、世界中飛び回れる便利な時代になりました。たかがプラスティックのカード一枚が、個人の信用を担保し、キャッシングまで出来るのですから、便利と言えば便利、でもクレジットカードを持っていない人には、誠に不便な世の中になっています。ベトナムでも、ホテル、レストラン、ショッピングモール等々殆どのところでクレジットカードで支払が出来ます。しかし市民の台所である市場や、屋台の飲食店等々ではクレジットカードは全く使えませんから気を付けましょう。もちろん僕の好きなホーチミン市のベンタン市場でも、市場の回りに密集する屋台でもクレジットカードは使えません。でも市場の前に有る、深夜まで営業している貴金属店兼両替屋で、クレジットカードでベトナムドン(ベトナムの通貨)に両替してくれる事に、つい最近気が付きました。ちなみにベトナムドンは1万円=2,740,000ドンが先週の両替相場でした。つまり10万ドンが300円くらいと言う事です。つい半年ほど以前は、10万ドン=500円が相場でしたから、ここでも円高のメリットが有る訳です。でもたった1万円でも、ドンに両替すると270万ドンものお札が財布の中に入る訳ですから、すごいお金持ちになった気分です。おまけに物価も安いですから、かなりの買い物もできます。
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さて、上の写真は僕の財布の中に入っている各種カードを写したものですが、数えたら30枚以上あります。もちろん航空会社や、各種店舗の会員カード、銀行のキャッシュカードも含めてですが、何とたくさんのプラスティックのカード類が財布の中に入っているもんですね。

最近の統計によれば、東南アジアでのクレジットカードの所有率は、タイ=84%、マレーシア=81%、フィリピン=78%、ベトナム=23%とありました。経済発展が目覚ましいベトナムでも、ことクレジットカードの所有率ではまだまだのようです。でも最近では、僕のお付き合いのあるベトナムの企業の方や、政府関係者は殆ど持っております。最近は、ハノイやホーチミンにコンビニやスーパーマーケットがぼつぼつ進出してきて、市場では使えなかったクレジットカードが日常生活で使える場所が増えてきた事、給与の銀行振り込み制度が進んできた事で、これから一気にクレジットカードの普及が進むだろうと予測をして、日本のみずほフィナンシャルグループがVietCom Bank(ベトコム銀行)と資本提携して、クレジットカード事業の拡大に乗り出すと報道されていましたから、ますます普及に弾みがつくことと思います。

昔、日本にもクレジットカードなんてごく一部のエリートしか持っていなかった時代がありました。その頃にアメリカに出張し、アメリカ人がホテルでもレストランでもショッピングセンターでも、殆どの支払をカードを利用していて、現金決済なんかしているのは、外国人旅行者ぐらいしかいないのを見て、驚きました。財布の中身の現金の量は、アメリカ人のエリートでも、僕ら日本人よりはるかに少なくて、せいぜいチップ用に小銭をいくらか持っている程度でした。

しかし、そんな僕でも、今や財布を開ければプラスティックのカードがぎっしりと詰まっていて、お札の数より多いのです。時代の変化と共に、売買の決済方法も変化し、今や完全なキャッシュレス時代。給与でも銀行振り込みに変わってから、受け取るのは袋の中の明細書だけと言う味気ない時代になりました。

でも実際に現金を使わないで、プラスティックカードで買い物をしていると、お金を使っている現実感が無くて、ついつい使いすぎてしまう事がありますから、要注意ですね。お互いに気を付けましょう。