しばらく忙しくてブログの更新をサボっている間に、中華人民共和国の漁船が尖閣諸島で海上保安庁の巡視船に突っ込み、衝突事件を起こして、日中関係が険悪な状態になりました。その後の中国の対応は日本人にとってはとても不愉快な対応で、それに対する日本政府の対応も多くの国民から非難されて、改めて日本の領土とは、そして日本の国境とは等々の問題を思い起こさせてくれました。島国である日本に住む日本人は、普段余り国境を意識する事は無いでしょう。海外旅行や出張の時に、空港の入国審査や検疫を通り、入国や出国のスタンプをパスポートに押されて、初めて国境を通過した事に気が付く程度だと思いますが、いかがですか?

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上の写真が尖閣諸島の魚釣島の空撮です。尖閣諸島は八つの島々からなり、一番大きな島が写真の魚釣島です。元々これらの島々で事業を営んでいた福岡県の古賀善四郎氏の亡くなったあとで、長男の善次氏に国が当時のお金で15,000円で払い下げて、その後所有権は転々としましたが、1970年に埼玉県の結婚式場経営者に4,600万円で譲渡されて、大正島を除く尖閣諸島の島々は個人所有となっております。1971年頃に地下資源の埋蔵の可能性が確認された事により、中華民国、中華人民共和国共に、自国の領土だと言って領有権の主張を始めました。そこで国は現在の所有者と島の賃貸借契約を締結し、年間2,400万円の賃借料を支払って、借りていると言うのが現在の姿です。
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では、日本の東西南北の国境とはどうなっているのでしょうか。皆さんは日本の東西南北の国境の街を訪ねた事がありますか。上の写真は日本の最西端の島「与那国島」にある西崎(いりざき)に設置された「日本最西端」の石碑です。僕は数年前に行きました。行政区としては沖縄県八重山郡与那国町で、八重山諸島に属する島です。北緯24度26分58秒、東経122度56分01秒に位置する与那国島の西崎が最西端となるのだそうです。与那国島は面積28.91平方キロ、人口1,700人余りの小さな島で、自転車で島を一周しても3~4時間です。
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平均気温23.6℃の亜熱帯で、天気の良い日には台湾が視認できます。2003年からフジテレビで放映された「Dr.コトー診療所」と言うテレビドラマの舞台になり一躍有名になりました。撮影に使われた診療所が有料で公開されておりますよ。
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島では町の天然記念物に指定されている「与那国馬」があちこちに放牧されていて、のどかな風景です。
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さてそれでは日本の最北端とはどこでしょうか。北方4島の領土問題が解決しない今、日本の最北端は北海道の「宗谷岬」となっており、岬には日本最北端の碑が建てられております。僕は2度ほど行った事があります。

日本の最南端は太平洋に浮かぶ小笠原諸島の「沖ノ鳥島」ですが、僕は行った事もなく、写真も見つかりませんでした。珊瑚礁が隆起して出来た岩礁で、無人島で一般人の渡航は無理のようですね。島の最高の高さは15cmだそうで、満潮時には海中に水没しているそうです。行政区分は東京都になります。
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最東端は同じく小笠原諸島に属する「南鳥島」で、上の写真のように飛行場があり、自衛隊と気象庁の職員が常駐して管理しているそうですが、やはり一般人は行くのが難しいそうです。行政区分は東京都です。
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人が住んでいる島で日本最南端は沖縄県の「波照間島」です。残念ながら僕は波照間島にもまだ行っておりませんが、いつか必ず訪れてみたいと思っております。

と言う訳で、今日は日本の国境について少し解説をしてみました。尖閣諸島問題をきっかけに、私達も日本の国境を意識してみたらどうでしょうかね。

では又、次回をお楽しみに。