皆様、ご無沙汰です。5月末から6月初めにかけて、ベトナムに1週間ほど出張し、北のハノイ市から、中南部のニャチャン、そして南部のホーチミン市と南北3,000kmの縦断をして帰ってきました。

ハノイ市ではベトナム外務省のバックアップでLEDのベトナムでの合弁生産の話を進めました。SYKの林社長、アクトグリーンの岡野社長を同行し、実りある話に進展しそうです。

続いてニャチャンとホーチミンではマグロ漁の合弁事業を、更にベトナムの幾つかの県単位での合弁事業へ進展させる事を希望されて、今回は2つの県の知事と会い、漁業施設や漁船・漁具の能力を視察してきました。いつの間にやら僕もマグロ屋さんになってしまいそうです。

そして帰国してからは国内で、約束していた浄水器やレシチンの講演をこなして、やっと落ち着いたと思ったら、今度は僕のパソコンがウィルスに感染してしまい、2日間ダウンして使えず、ようやく今日の更新が出来る状態になりました。

でも明日からはまたベトナムのホーチミン市へ代理店さんに同行しての「買い物ツァー」に行きますので、またもや5日間ほど日本を留守にしなければなりません。

今日はベトナムで見聞きしてきた市民生活の一端をご紹介しましょう。今のベトナムは雨季ですが、日本の梅雨のように1日中雨がしとしと降るというイメージでは有りません。毎日1時間ほど猛烈なスコールが来て、それが終わればカンカン日照りで40℃近くまで気温が上がります。
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ベトナムでは一般市民の憩いの場所は路上の喫茶店?、道路脇の歩道に小さなテーブルと椅子を並べて、ベトナムコーヒーを楽しんだり、フォーと呼ばれるお米のうどんを軽食で食べたりしながら、のんびりとおしゃべりしている姿を良く見かけます。
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僕は、大好きな椰子の実ジュースを生で飲むのが大好き、生水は危険なので、外で喉が渇いたら、もっぱらこのココナッツジュースのお世話になります。
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夕方、涼しくなるとハノイ市内のあちこちにある湖のほとりは若い恋人達のカップルで一杯になります。ハノイ市は元々フォン河と呼ばれる大河の河畔の堆積地に開かれた街で、今年は1,000年祭が開かれます。市内には大小沢山の湖が点在し、その湖岸は格好のデートスポット。暮れ行く湖岸で何を語り合っているのか、深夜までその光景が続きます。どんな国に行っても恋は若者の特権、微笑ましい風景ですよね。
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でも、たくましいおばちゃん達は、生活の為に必死に働きます。市場の中に自分の店を持つ事が出来ない貧しい人達は、たくましく路上に店開き、担いできた野菜や果物を必死に声を張り上げて売っています。
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自転車に満載してきた果物を売るおばちゃんは、日本人の僕にも身振り手振りで、甘くて美味しいから是非買って食べてみろと、熱心に売り込んできます。
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これは何だか分りますか。市場の中で売っていた、日本で言えばさつま揚げです。大きさが半端じゃなくて、大きな物は座布団ほどありそうです。一度食べてみたいと思うのですが、買っても1人では食べ切れそうも有りません。
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市場の中で反物を売っているおばちゃん。山ほど積み上げた生地に囲まれて、あれが崩れてきたら押しつぶされて圧死しちゃうんじゃないかと心配になりますが、売れたお金を腹巻の中にしまいこむ姿が面白くて、ついパチリと一枚写真を撮ってしまいました。
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ベトナム人は花好き、市場には沢山の花屋さんがあって、色とりどりのランやバラ、ユリ等の花を所狭しと並べて売っています。
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今は果物の最盛期、マンゴスチンやライチが一番美味しい季節です。枝に付いたままで売っているライチを山ほど買いこんで、ホテルで食べまくりました。楊貴妃がこよなく愛したと言われる「ライチ」はきっとベトナム産だったのでしょう。
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僕の大好きなベトナム特産の「おっぱいフルーツ」、失礼!!「ミルクフルーツ」・ベトナム語では「ブゥースァ」はちょっと季節外れなのですが売っていました。優しく、揉めば揉むほど甘くなると言う不思議なフルーツ。今回は2kgほどスーツケースに入れて持ち帰り、僕の話を聞いて一度で良いから食べてみたいと、涎を垂らしていた日本のおじさん達にあげました。反応は皆一様に「揉んだ感触がおっぱいそっくり」、「白い果汁の甘さも砂糖入りミルクそっくり」と上々でした。
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そしてベトナムに行けば必ず出てくる香草類。路上でも市場でも数種類の香草がいつでも売られていて、食卓に様々な調理で出てきます。
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子供でも生活の為には働くのは当たり前。ホーチミン市のベンタン市場で仲良しになったヤンちゃん・8歳は、市場の外の路上で観光客に扇子を売っている少女。暑い日向で必死に観光客につたない英語と日本語のチャンポンで売り歩きます。何度も市場を訪れている僕とはすっかり顔馴染み、喉が渇いたから何か飲ませてと甘えて来ます。いつもその努力に敬意を表して、飲み物をおごり、扇子は買わない代わりに少しのお小遣いをあげます。頑張って働いて学校に行って、お医者さんになるのが彼女の夢です。ベンタン市場に行って彼女を見つけたら買ってあげて下さいね。
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そして、同じくベンタン市場の路上で扇子を売る、ヤーイちゃん・19歳、彼女は写真に写していませんが、両方の手が手首から先が無い、可哀想な娘、でも写真のようにいつも明るくて、僕の仲良し友達。ほんの少し残っている親指の先っぽと手首の間に器用に缶を挟んでジュースを飲みます。
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そして同じくベンタン市場の路上の扇子売りの、ヌンちゃん(左)とトイちゃん(右)の19歳コンビ。彼女たちも市場の中に店を持てない貧乏路上組。二人とも僕とは大の仲良し、いつでも僕が行けば市場の中を案内し、値切ってくれて、晩飯を一緒に屋台で食べて、僕から案内賃に少しのお小遣いを貰って、将来の夢を一生懸命に語る少女たちです。二人の口癖は「なんでやねん」、誰に教わったのか奇妙な大阪弁です。だから僕が付けたニックネームは「なんでやねん」。二人の姿が見えない時は、その辺のおばちゃんに「なんでやねん」はいるかって聞けば、直ぐに掛け付けてきます。これらの貧乏路上組の生活力の逞しさは半端じゃありません。朝の10時頃から夜の10時過ぎまで12時間労働で、暑い路上で立ちっぱなし。日本の渋谷の路上でとぐろを巻いている若者達に、彼等の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいと思います。
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さて気分を変えて、ベトナムの食べ物。お豆腐も日本と全く同じ味。トマト味にチリソースのような辛味で味付けした豆腐スープは絶品です。これをベトナム米にぶっ掛けて猫飯にして食べると、いくらでもご飯が食べられます。
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ベトナム料理の定番「温野菜」。手前の大根のように見えるのはヘチマです。これらをヌクマムや岩塩に付けて食べると、翌日のお腹の調子の良い事は請合います。
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そしてお米のうどん「フォー」もベトナム料理の定番。味付けは自分で適当に調味料を数種付け加えて、楽しんで下さい。
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「フォー」を注文すると必ず付いてくるのが、生の香草。これをフォーの上にトッピングして、一緒にバリバリと生のまま食べてしまいましょう。そうすると絶対にお腹がもたれません。
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バナナの葉で包まれた、日本のチマキのような不思議な食べ物。何かと思って食べてみたら、中はソーセージでした。結構いける味でしたよ。
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そしてベトナム有数のリゾートであり、漁業基地でもある、中南部のニャチャン市。写真のように美しい海岸線に沿って、欧米の有名リゾートホテルが軒を競い、ゴルフ場や飲食店が次から次とオープンしている、今売り出しのリゾートがニャチャンです。ホーチミンやハノイから飛行機の直行便があり、ホテルには欧米からの観光客が大勢押し掛けていて、まるでハワイのワイキキ、いやそれを上回る素晴らしいリゾートです。ベトナムと言えば、ついつい思い浮かぶのが「ベトナム戦争」、「枯葉剤」、「社会主義」と言うマイナーなキーワードだと思いますが、実態は、想像以上に進んでいて、今や開発ラッシュ。欧米の資本がどんどん進出して、リゾートや製造業の近代化が進んでいます。
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この整備された美しい海岸線を見てください。この写真は早朝にホテルの高層階の部屋から写したもので、まだ海水浴客の姿が見えませんが、朝食時間が過ぎると、ヨットや、ウインドサーフィン、サーファー達が溢れて来て、日差しで真っ黒に日焼けしたビキニ姿の白人美女で一杯になります。

是非、新しいベトナムを見てもらいたいなと思います。

では、明日からまたホーチミンに行って参ります。帰国報告をお楽しみに。