今日はベトナムの市民の台所「市場」のレポートをしてみましょう。私は世界のどこの街に行っても、その街の市場を見て歩くのが大好きです。その街の人達が普段どんな食べ物を食べているのか、値段は幾らぐらいするのか、食材は豊富にあるのか、市民の普通の生活を垣間見るのには市場に行ってみると、一番良く分かるからです。今回のベトナム訪問でも、ハノイ市、ホーチミン市、ブンタオ市とそれぞれ訪れた街で、幾つもの市場に行って、実際に買い物をしてみました。大きな市場もあれば、小さな市場もあり様々ですが、まさに庶民の生活の基盤がここに在ると言うことが良く分かりました。ハノイ市には最近デパート?らしきものが出来て、かなりファッショナブルな商品や、家電製品等が売られていました。ホーチミン市では、市の中心部にコンビにも見かけました。でもやはりこの国では、デパートやコンビニは主流ではなく、庶民の暮らしの中心は「市場」です。そして市場で働く人達の中心はほとんど女性です。とにかくベトナムでは女性が逞しい。先進国では男女同権がどうこうと言われますが、ベトナムの女性を見ていると、そんな制度以前の問題として、女性の働きが無ければ、市民生活は成り立たないと言うのが良く分かります。下の写真は市場の入り口で果物を売っている女性達です。日本で見かけない南国のフルーツがビックリするような安い値段で売られています。
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市場では、衣類から、装飾品、バッグ類、医薬品、貴金属まで何でも売られていますが、今日は食品を中心にご紹介しましょう。ズラリと並んだ屋台では、お店ごとに様々な食品が売られています。魚類専門のお店、野菜専門のお店、肉類専門のお店と、冷やかして歩いているだけでも楽しくなります。
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また下の写真のように路上に板を置いて、様々な商品を売っているお店もあります。そういったお店では、いかにも今朝自分の畑で収穫してきたような野菜や果物が並んでいます。まさに産地直送ですね。
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市場で買い物をする時は、まず色々なお店を覗いて見て、おおよその値段を把握して、それからおもむろに値段交渉に入ります。取り合えず、提示された値段に、それは高いと首を振ってみる事です。そうすると必ず、じゃ幾らにするからと値段を下げてきます。もう2~3回首を振ってみるのも良いかもしれません。でも売り手の彼女たちはとても交渉上手です。決して損しては売りませんから、安心して値切ってみましょう。
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山のように詰まれた野菜、日本で普通に見かける物もあれば、見たことも無いような野菜も並んでいます。ベトナムの筍も売られていました。あ~ベトナム人も筍を食べるんだと思ったら、何となく親しみがわいてきました。ベトナム人の主食はもちろんお米ですから、その点では米文化の我々日本人と一緒なんですよね。
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上の写真が売られていた筍です。ずいぶん伸びちゃった筍ですよね。
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下の写真のように、何と鶏は生きたまま売られています。これを買ったら自分で絞めて羽をむしらないと食べられませんよね。鶏をこのように生きたまま流通させているので、鳥インフルエンザの流行が止められなかったのだと言われています。
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ちょっとビックリしたのが下の2枚の写真です。何か動物の丸焼きですよね。オーブンか何かでローストした肉を売っているのですが、何の肉か分かりますか。頭の部分と思われるところに耳の形が見えますよね。
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下の写真では尻尾の部分が見えますよね。何とこれは犬の丸焼きローストなのです。私もこのお店の前では思わず後ずさりしてしまいました。ベトナムの人に言わせると大変美味しいそうですよ。でもその辺りを歩いていた野良犬に、思わず「お前食われるなよ」って声をかけてしまいました。
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とにかくベトナムでは市場に行けば、何でも必要なものが手に入ります。そしてそこで働く女性たちはとにかく底抜けに明るいのです。人間ですからそれぞれに悩みもあれば、苦しみも有ると思うのですが、そんな事は微塵も感じさせません。彼女たちから見れば、私は明らかに外国人です。でもどこから来たのかとか、何が欲しいのかとか、気さくに片言の英語や、ベトナム語で話しかけてきます。
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市場を歩いて感じるのですが、人一人がやっと歩けるような狭い通路が続く市場ですが、中の通路は野菜くずひとつ落ちていません。果物を試食して皮を捨てようとしたら、直ぐにゴミ袋を出してきて、この中に捨てろと言われました。改めてベトナムの人達は清潔好きなのだと実感させられました。

次回は少しベトナムの食事について紹介しましょう。ではまた次回をお楽しみに。