しばらくブログの更新ができず申し訳ありませんでした。決して忘れているわけではありません。先週から新潟県の佐渡、九州の長崎、佐世保、天草、八代と講演旅行が続いていて、夜は夜で食事会やら飲み会やらに付き合わされて、寝る時間が足りないくらいのスケジュールで更新の時間が有りませんでしたと言い訳をさせて下さい。今夜は博多に泊まっておりまして、明日は沖縄に移動で、少しだけ時間が出来たので、PCを開けてみました。
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さてこの写真を見ていただいたら、今日はどこの旅を紹介したいかお分かりですよね。北朝鮮から帰国したジェンキンスさんです。今は佐渡の公営のお土産屋さんで働いておられます。観光客の方とツーショットの写真を取らせて下さいますが、お礼にお土産を買って差し上げるのが礼儀だそうですよ。ずいぶん売り上げが増えたそうです。
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今回の佐渡ヶ島行きは、友人の作詞作曲家の石坂まさをさんの新作「心寿」と言う歌の歌碑が佐渡ヶ島に建立される事になり、その除幕式に出席するためでした。車椅子の石坂先生をはじめ、「庄屋」・「日本海庄屋」等の居酒屋チェーンで有名な大庄グループの平社長、女優の島田陽子さん、日本酒メーカーのコマーシャルで有名なユニークな河童の漫画を描く漫画家の小島功さん等の多士済々の出席者で、除幕式は盛り上がりました。

翌日は少しだけ地元の関係者のご好意で観光をさせて頂きました。始めて知ったのですが、2.26事件の首謀者の一人として処刑された「北 一輝」は佐渡の出身で、大変な秀才であったそうです。自宅跡の近くの神社に顕彰碑がひっそりと建てられていました。
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近代史の本などで満州事変やその他の事件の関係者として、名前は良く知っていましたが、佐渡の出身と言う事は知りませんでした。あまり訪れる人もいないようですが、日本の近代史に興味のある方は是非訪れてみましょう。
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いくつかの能舞台も見せて頂きました。歴史のある能舞台が普通に民家の庭先に立っていたりしてびっくりしましたが、もっと驚いた事は日本には独立家屋の能舞台が全国で72棟あって、其のうちの32棟が佐渡に有るんだそうですよ。もともと佐渡は流人の島、順徳天皇をはじめたくさんの貴人が罪を問われて佐渡に島流しになって、寂しい生涯を送ったのだそうです。その都から流されてきた貴人を慰めるためであったり、あるいは貴人から伝えられた能を習った村人が能を舞うために作られた能舞台がこれほどたくさん残されている事に驚きました。保存状態もよく佐渡の人たちが、島の歴史を大切にしている気持ちが伝わって、とても感動しました。ちなみに佐渡の広さは東京23区の1.5倍も有るそうで、米も野菜も果物もほとんど自給できるので、いっそのこと佐渡共和国として、日本国から独立したらどうですかと話題が盛り上がりました。


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佐渡にはこんなに美しい五重塔もあるんですよ。新潟県では唯一つの五重塔だそうです。五重塔と言えば京都の東寺の五重塔や、奈良の薬師寺の五重塔が有名で、いつ見てもその優雅な立ち姿に感動しますが、佐渡の五重塔もそれと比べても少しも負けていない優美な五重塔ですよ。

いつの時代でも、一流の匠の技には圧倒されてしまいます。世界中で様々な建築物に感動を与えてもらいましたが、今回の佐渡ミニ旅行でも、素晴しい感動を頂きました。皆さんも是非佐渡を訪れてみてください。

では又のお話をお楽しみに。