しばらくの間、地方への講演で出張続きでブログの更新が出来ませんでした。今日も朝のJAL便で沖縄に来ていますが、午後の予定がキャンセルで夕方まで時間が空きましたので、前回の続きでロンドンについて思いつくままに書いてみます。手元に資料が無いので多少曖昧なところは勘弁してください。今日の沖縄は曇りで夕方からは雨の天気予報ですが、さすがに沖縄は曇りでも本土から比べればとても暑くて、半袖で十分です。

さて、ロンドンに行けばロンドン市内にも、郊外にもいくつかの有名なお城や宮殿があります。今日は皆さん誰もが良くご存知の「バッキンガム宮殿」、「ウィンザー城」、「ロンドン塔」の三つのお城を訪ねてみましょう。
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まずはイギリス王室の公式宮殿であり、エリザベス女王の公務をお取りになる宮殿として有名なバッキンガム宮殿です。1708年にバッキンガム公がロンドン郊外の桑畑を買い取って私的な屋敷を建てたのが始まりといわれていますが、その後歴代の王室が改修を繰り返して、1837年にビクトリア女王が住み着いて、公式宮殿にしてから現在に至りました。何と言っても有名なのは宮殿の衛兵の交代式でしょう。4月から7月までは毎日一回、午前中の11時頃、それ以外の月は一日おきに見ることが出来ます。宮殿の衛兵部隊は5隊あります。その衛兵が交代をする時に華麗なるパフォーマンスを見せてくれます。交代式が見られなくても門衛として立哨中の衛兵を間近で見ることも出来ますから、近づいて見てみましょう。かつてハリソン・フォード主演の映画「パトリオットゲーム」でロンドン見物をしているハリソンフォードのお茶目な娘が、何とかして衛兵を笑わそうとして、衛兵の目の前でタップダンスをして見せたり、おかしな顔をして見せたりするのですが、衛兵は眉一つ動かしません。彼女の母親が、衛兵は心の中では貴女のタップダンスは素晴しいと感心をしても、顔に出してはいけない規則なのよって慰める場面がありました。もう一つこの映画で知った事ですが、衛兵の持つ銃には実弾が入っているのです。映画の冒頭にハリソンフォード扮する米国CIAの職員が、宮殿から出てきた王室関係者がテロリストに襲撃されるのを阻止しようとして、テロリストと銃撃戦になり負傷するのですが、そこに衛兵が駆けつけてテロリストに向けて銃を発射するシーンがあり、衛兵はダダの飾り物ではなくて、実弾入りの銃を持った兵士なんだと知りました。この映画を視たかったら、アマゾンかTSUTAYAで探して下さい。結構面白くてお勧めです。
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さてバッキンガム宮殿には毎年7月26日から9月24日までの期間、一般の見学入城が許されています。敷地は1万坪もあり、広大な宮殿の中には女王陛下の執務室や、舞踏会場、晩餐会場、侍従達の宿泊室等見どころも沢山あります。

このバッキンガム宮殿がイギリス王室の公式な公務を行う宮殿とすれば、女王陛下の私的なお住まいは「ウィンザー城」になります。このお城も歴史は古くて、1089年にウィリアム1世がロンドンから西へ1時間ほどのテムズ川のほとりに城砦を作ったのが始まりといわれています。そのごイギリス王室の居城となり、現在は要塞、宮殿、迎賓館としての機能をもつお城になりました。国賓級の海外からのお客様のおもてなしや宿泊にも使われていますし、エリザベス女王の週末のお住まいにも使われています。
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このお城の直ぐ目の前にはチャールズ皇太子がカミラ婦人との結婚式を挙げたギルドホール(市庁舎)がありますからついでに見てください。この建物も古い歴史を誇る建物で、一般の人にも結婚式場として使わせてくれます。ちなみに5万円位掛かりますが、ご希望の方はどうぞ歴史と伝統の結婚式場で厳かに式を挙げて下さい。チャールズ皇太子とカミラ婦人の結婚式にはエリザベス女王夫妻は、お怒りで出席されなかったそうですが。

さて今日の三つ目のお城はロンドン市内に戻って、テムズ河畔のロンドン塔です。
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1066年頃に建築を始めて、20年かけて建てられた「女王陛下の宮殿にして要塞」と呼ばれる有名なお城で、その脇を流れるテムズ川に掛かる「タワーブリッジ」も美しい橋ですから、是非一緒に見てしまいましょう。
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このお城には常に一定数のワタリガラス(世界最大のカラス)が飼育されています。1666年のロンドン大火のときの多くの死者の腐肉を食べて一気に生息数を増やしたワタリガラスを、時の王様チャールズ2世が駆除しようとしたら、占い師がカラスを駆除するとロンドン塔が崩れて英国は滅亡すると予言をした為に、それ以降は常に一定数を飼育するようになって現在に続いているそうです。もう一つ英国人の好きなアーサー王伝説で、魔法使いによってアーサー王がワタリガラスに変身させられてしまったと言う伝説から、カラスを殺すと祟りがあると云われ、大切にされています。またこのお城は監獄として使われていた歴史もあり、かつてここに幽閉されて殺された、ヘンリー6世、エドワード5世とヨーク公リチャード、トマスモアー、アン王妃、クロムウェル、キャサリン王妃等の幽霊が出ると言う話もありますから、オカルト好きの方は必見ですよ。この監獄の最後の収監者は面白いことに外国人で、ナチスドイツから飛行機でイギリスに亡命したルドルフ・へスだそうです。このお城には色々な展示品がありますが、世界一の大きさを誇るカットダイヤモンドで「偉大なアフリカの星」と呼ばれる「カリナン」を見ることが出来ますから、宝石好きの方は後学の為にも是非ダイヤモンドを見てきて下さい。

とまあロンドンも結構見るところがありますね。ではまた次回をお楽しみに。