今日は3月の3連休最後の日曜日、20日の金曜日と21日の土曜日は、関西に行きIWANA浄水器の取り付けをしたりで休みが取れず、今日東京に戻りました。目黒に昼過ぎに着いて、久し振りに作詞家の石坂まさを先生をお訪ねし、楽しいお話を2時間ほどしてから、自宅に戻りました。

さて、オーストラリアのコフスハーバーのお話、ずいぶん長く続きましたから、最後に楽しかったバーベキューのお話をして、また次の楽しい世界旅行のお話に移りましょう。

オーストラリアの秋(日本の春です)の一日、親しくして頂いていたある農園主からオーストラリア風のバーベキューのお誘いを受けました。彼はバナナ等のフルーツの農園のほかに、たくさんの種類のナッツの農園を経営しています。自宅に隣接する広大な農園には延々とナッツの樹林が続きます。庭のプール脇にあるバーベキューの炉の周りに近所の友人が大勢集まり、豪快なオーストラリアンバーベキューが始まりました。彼の高校生の長男と、中学生の長女がピアノとバイオリンの演奏を披露してくれたり、彼の奥さんがスコットランド民謡を歌ってくれたりと、家族そろってのホスピタリティーあふれるもてなしからパーティーが始まりました。バーベキューでの料理係りは、彼の家の住み込みの料理人です。イギリス風に、オーストラリアの金持ちの家では専属の料理人が住み込みでいるのが珍しくありません。焼いてくれるのは一切れで1kgもあるような、大きなオージービーフの塊り、それから自家製のソーセージに自分の畑で栽培している様々な野菜。それらを豪快にトレーに乗せて次から次に持ってきてくれます。もちろん様々なオーストラリアンフルーツも食べ放題、更に大人の腕ほどある巨大なロブスターや、前回ご紹介したマッドクラブと呼ばれる泥蟹と、とにかく量が多くて食べ切れません。この家では子供たちに乗馬を学ばせているので、庭にちゃんとした馬場があり、アラブ種の馬が5頭も飼育されています。腹ごなしにと子供たちと乗馬を楽しみました。ナッツ園の周りは広い牧草地になっているので、思いっきり馬を走らせることができます。馬を全速で走らせると、ナッツ園を一回りするのに30分ぐらいかかります。この家の小学生の次男は、小型のバギー車に乗って、馬を追いかけてきます。全速で走らせていた時に、私の馬が突然勝手に急ブレーキ、そして前足を上げてから後ずさりを始めました。私は危うく落馬しかけましたが、何とかしがみついて落馬を免れ、馬をなだめて前に進めようとするのですが、何としてもいやいやをして前に行こうとしません。
ケニーのブログ
何か有るのかなと前を良く見ると、さっきまでは無かった直径数センチの黒い塩ビのパイプのようなものが、前方を横切っています。後ろからバギーで付いて来た小学生の次男にあれは何だと聞いたら、いきなり、近づくな、あれはポイズンスネークだ、危ないから逃げろって、彼もユーターンをして逃げ出しました。オーストラリアにはオーストラリアにしか生息しない固有の生物がたくさんいます。蛇も何種類かの固有の毒蛇がいるんです。僕が遭遇したのは「オーストラリアンブラックスネーク」という、噛まれたらまず助からない猛毒を持つ毒蛇でした。普段は湿地帯等の水辺に近いところにいるのですが、農場の中を流れる小川の近くから出てきて、農場内を移動する途中だったようです。背中は見事に真っ黒ですが、お腹は鮮やかな赤色で、2mくらいはありました。その他にも「タイガースネーク」とか地元で「タイパン」と呼ばれる毒蛇は、噛まれたらまず助からないそうですから、オーストラリアで野生を楽しむときには注意しましょうね。

僕は幸い毒蛇に遭遇したのはこの時だけでしたが、賢い馬のおかげで、ただ肝を冷やしただけで助かりました。蛇嫌いの僕は、すぐに乗馬をやめて、プールで泳いだり、飲んだり食べたりの仲間入りをしました。しかし、馬って賢い動物ですよね。知らないでひずめに掛けたりしていたら、僕も馬も危なかったかも知れません。

でもでも、オーストラリアって楽しい国ですよ。まだまだ歴史の浅い国ですが、その広大な国土と、独特の気候、そして開拓精神あふれるたくましい国民性は、どこにも無いものがあります。是非皆さんも仲良くなって下さい。

では、また次の楽しい国のお話を楽しみに待ってください。