このリゾートホテルになぜ「入江の白い女王」と言うニックネームが付いたかと言いますと、写真でご覧のように、外壁が白ペンキで塗られ、屋根がグリーンなのですが、おだやかなクリアウォーターの海辺にこの外壁の白さが見事に映えて、何とも言えない優雅な雰囲気があるからです。貴婦人が真っ白なドレスにグリーンの帽子をかぶっている様な景観は、まさに入江にたたずむ白衣の女王と言ったイメージを感じさせてくれます。
後にバブルの崩壊で、私はこのホテルを手放す事になるのですが、崩壊しかけていたこのリゾートを修復し、多くのリゾート客が訪れるホテルに復活する事ができたのですから、別れるときには寂しく感じましたが、地元のマスコミに約束したとおり世界市民の歴史的な財産として残す事が出来た満足感もありました。後を引き受けてくれたのはカナダ在住のインド人実業家で、私とはとても親しくお付き合いをして頂き、取引終了後にはアトランタにあるアメリカのご自宅にも招待され、奥様の手料理をご馳走して頂いた事も何度かあります。その方が突然心臓発作でバンクーバーのご自宅で亡くなり、今は息子さんが後を継いでいらっしゃいます。今でも息子さんとメールのやり取りをしていますが、以前に頂いたメールにバンクーバーの自宅に、私が送った伊万里の壷が大事そうに飾ってある写真が添付されていて、未亡人がケニーがプレゼントしてくれた壷だと言って大事にしていると言うコメントが付いていて感動しました。
私たち日本人は一般にリゾートの過ごし方が下手です。休暇で海外に遊びに出ても、せかせかと観光地を見て歩くのが主体で、何もしないでのんびりと過ごすのが苦手です。しかし本当のリゾートの過ごし方は、温暖で自然が豊かなところで、ゆっくりと本を読んだり、散歩をしたり、おいしいエキゾチックな料理を楽しんだりと、心身ともにリラックスして、日頃の疲れを癒すのが良いのではないでしょうか。
そんなリゾートライフを楽しむには、アメリカのフロリダ州は最適なところの１つと言えるでしょう。マイアミやキーウエストと言った有名な観光地よりも、先回ご紹介したサニベル島や、フォートマイヤーズ、そしてこの入江の白い女王のあるタンパベイエリアは、ゆったりとリゾートを楽しみたい人には、最適な場所ですよ。
いつの日か皆さんと一緒に、ゆったりしたスケジュールで行きましょうね。