すべての人びとが仏(目覚めた者)と成ることを願う阿弥陀如来の大悲が「本願」として「回向」されていることを信じ、「念仏」するならば、「浄土」に往生する者となって、仏に成るのです。


この一文を読んで、その内容を理解できた人は、かなり親鸞の教えに精通している念仏者といえます。しかし、多くの人たちにとっては、この一文の意味は難解ではないでしょうか。この一文を読み解くために著作されたのが本書(※)です。(※P4〜5)


※『親鸞』真宗教団連合編/朝日新聞出版