家のカレンダーは、日めくりなので毎日一枚ずつ減っていくのですがふと気づくと残りの枚数の少なさに驚きと共に時の移ろう速さに、無情な厳しさみたいなものを感じてうろたえています。
今の仕事に就いて半年ほど経ったのですがまだまだ解からない事だらけで、もっと努力しなくちゃいけないと思いつつ時間だけが過ぎてこの先どうすれば良いのか戸惑い気味です。
落ち込んでばかりも居られないので、牛の歩みのようにゆっくりでもいいから向上して行けたらと思っています。
(なにげに牛も本気を出せば結構早く走ったりするんですけど・・・)
今朝は一段と冷え込み、まだ冬用の体になっていないので寒さに打ち震えています。
仕事中に手がかじかんだので、牛のおなかに手を着けてぬくもりを分けてもらいながら働いてました。
そろそろ靴下とか冬用に衣替えしたり、炬燵とか無いんで買おうか迷ってます。
石油ヒーターはあるんですが、仄かに石油くさいにほいが漂ってきて頭とか痛くなるんで、使いたくないんだよね。

秋の夜長に、昔(10年ぐらい)読んだ本を図書館で借りてきて、同じように昔聞いていたCDを聞きながら、本を読んでます。ちなみに本はノルウェーの森、CDはバレンシアのガイアです。
10年経って、理解した気になっていた文章に、異なった角度から挑むようにして読んでいくと、おぼろげながら愛の形とか、生きて行く意味とかが、解かった気がしてチョット感動してます。
こんなこと書くと、過去に戻って人生やり直したい的な感じが今の自分にあるのかもしれないです。
僕の秋の夜長はこんな風に過ぎてゆきます。





今日も朝早くから仕事だったのですが、牛のベッド掃除とか、パーラーの糞流しとか時間を掛け過ぎるって注意されちゃいました。理由は又すぐに汚れるのでそこそこきれいになっていれば良いとのことですが、そのそこそこってところが微妙で、自分としては搾乳が早く終わったので気合を入れてパーラーを掃除したのにチクッとお叱りを受けたので、チョットげんなりしてます。良かれと思ってやったことが裏目に出てしまったのですが、きれいなベッド、パーラーになるのは良い筈なんだけど・・・
まぁ、愚痴はこの辺でやめにします。
昨日、数等の牛たちが肉牛としてトラックに積まれていきました。
わかっている事ですが、乳量、肉牛の相場、などを考え牛たちの命が選別されるのですが、目の前でトラックに積まれるところを見てしまうと、悲しい気持ちになってしまいます。
乳牛として飼われてきたので、一生乳牛でいさせてやる事が牛にとっては、一番良いのではと思ったりします。
しかし乳牛として飼われる事も大変なことなので、どちらが良い悪いではなく、人が命の選別をすることに、尊大さを感じます。
最初から肉牛として育てて来たのなら、それは仕方のない事と割り切って少しは罪悪感みたいなものを感じずにいられるのかなって思ったりもします。
まぁどちらにしても残さずに食べて貰えたら、それはそれで牛にとってせめてもの救いかなと思います。
昨日は、天気もよく牛のベッド掃除中に隣の牛舎から仔牛の無く声が聞こえたり、さわやかな風が吹いていたり長閑な一日でした。都会で生活していたら味わうことの無い、なんともいえない幸せな気持ちになりました。
天国がもしあるとしたら、こんな感じなのかなって思ったりします。
まぁ、毎日こんな気持ちで仕事できたら良いのですが、牛が言う事を聞かなかったり、搾乳中にうんちされたりして
てめぇ牛丼にしたろかこらぁ、てなことを思わないでもないのですが、もっと牛の生態を勉強して信頼関係みたいなものが築けたらなって思います。
今日もまた仔牛が誕生しました。ここの農場に通うようになってから、かれこれ10頭ぐらいは生まれたんですが
すぐに農協の育成のほうに預けてしまうみたいで、なかなか見る機会が無いのですが、仔牛を見ていると、不二家のペコちゃんを思い出すのは何故なんでしょうか?顔の雰囲気が似ていて、ペコちゃんをデザインした人に何をモチーフにしたのか聞いてみたいぐらいです。斜め下から見上げる仔牛の顔はとても愛くるしくて、思わず顔がほころびます。
昨日は休みだったので、近くの温泉まで自転車で行くことにしました。
近いと言っても片道約30kmあってアップダウンもあり結構しんどい行程でした。
温泉に入って疲れを取ったのですが、帰りも自転車なので結局汗だくになりながら家に着くと、バタンキューで寝てしまいました。年を取ると、筋肉痛が次の日じゃなくて翌々日に来たりするそうなので明日が来るのがチョット怖いです。

ここ最近天気が良いので、通勤途中に見上げる空にはものすっごい数の星たちが煌めいていてとても美しく感動的です。
空気が澄んでいるからなのか、実家で見た星空とはまったく違って、くっきりと星座が見えて幻想的です。
天体観測するのも良いかなとは思うのですが、寒さには勝てず、車の中から観るのが精一杯です。
今夜は、熱々のコーヒーでも飲みながら天体ショーでも楽しもうと思います。
昨日いなくなったモリゾー君ですが、農場のいつも荷物を置いている所に、寝ていました。
キーホルダーの切れた鎖とはまったく違うところにいたので、びっくりしました。
牛に食べられていなくて良かったです。
大切にするからもう逃げたりしないでね、モリゾー君。