美しい惑星を研究する若葉 ~宙に向かって、夢に向かって~ -27ページ目

美しい惑星を研究する若葉 ~宙に向かって、夢に向かって~

東京大学で惑星気象学を専攻中の学生の思いつ記。
ブログタイトルの通り、"美"の女神の惑星の激しい気象を/ "美"しく元気よく!!/安藤"美"姫にインスパイアされながら、研究しています。
ということでフィギュアスケート感想記も多いです。

アモディオについての記事で、気になると言っていたことを書きます。
ルッツ・フリップの申告およびエッジについてなんですが…

まず、ルッツとフリップについて。
この2つのジャンプは両方、左足で滑ってきて、右足のトゥをで突いて跳ぶジャンプです。
(反時計回りで回る選手の場合。
カロリーナコストナーなど、時計回りをする選手では足の左右は逆になります)

何が違うかというと…

重心が外ぎみか、内ぎみか。
詳しく言うとフィギュアスケートの靴にはエッジが2本ありまして。
外側(アウトエッジ)に乗ってるか、内側(インエッジ)に乗っているか、という違いがあります。

ややこしいですね!!

私もまだまだ見分けられない…どころか解説の方でもまれに見間違えることもあるとか。

また、この2つのジャンプについてのみ、採点にeマークというのがありまして。
外側で跳ぶべきルッツなのに内側で跳んだり(リップと言ったりする)、
内側で跳ぶべきフリップなのに外側で跳んだり(フルッツと言ったりする)、
そういった場合につけられます。
このeマークがついた場合は、出来映え点(GOE)を必ずマイナスにしなければなりません。
(!マークってのもあるんですけど… 割愛ビックリマーク)


私の大好きな選手でいいますと。
安藤美姫はかなり完璧に跳び分けます。
まぁ、一時期はフルッツエラー(フリップのエッジエラー)を取られましたが、
エラー判定が厳しくなってきたあたりで矯正に成功したとか。
ただ、フリップはやはり苦手なのか、至近の競技プログラム(2010-2011シーズン)では抜いてましたけどね。
(そのへんの考察はこちらの記事でしております)


ただ、フローランアモディオ、
そしてまた私の好きな選手でもあるアリョーナレオノワ…
この2人についてはかなりアヤシいんです。


アモディオ今季のフランス大会のフリー。
後半入って3Aの次のジャンプ。
プロトコルでいうと7つめ。
確かに入りは次のルッツに比べればフリップっぽい入りなのですが、
エッジは稔も認めるほどの、アウトエッジ。
(「僕には完全にアウトエッジに見えましたけどねぇ! フリップにするんでしょうねぇ」と言ってました)

レオノワは具体的にこの大会、ってのはちょっとすぐ出てこないんですが(すみません)、
アモディオとは逆で、明らかにインエッジのルッツを跳んだりします。


2人とも好きな選手なので、
採点おかしいよ!! 減点じゃなく、ザヤってたら無効にしろよ!!
…とは言いません(←おい)。


ただ、ルッツとフリップの採点って難しいですよね…

判断基準として、もちろん、エッジがあります。
でも、エッジエラーという採点基準もあります…

続いて、「入り方」という判断基準。
ただ、これも絶対じゃなくて。
高橋大輔選手がルッツの入りで跳ぶフリップ(入りとジャンプ逆かも)を跳んだりとかするそうで。

そして、「申告」。
今は結局これで判断されてるんですかね?



いやいや、フィギュアスケートのルールはややこしーです。