どーも星野です。

 

先月ですが、映画「爆弾」を観ました。

 

物語は酒に酔って酒屋の自販機を蹴り飛ばし、店主を殴って逮捕されたスズキタゴサク。
自信には霊感があり秋葉原での爆破事件が発生するのを言い当てるという一言から動き出します。

そこから取調室での会話と、街中での爆弾捜索が同時に進んでいくのですが、この構成がとにかく上手い。

密室での心理戦なのに、画面の外では常に時間が進み、どこかで誰かの命が危険にさらされている。

そのせいで、ただの会話シーンですら息苦しいほど緊張感があります。

特に印象的だったのは、スズキタゴサクという人物の不気味さです。

大声で脅すわけでも、わかりやすく狂っているわけでもない。

むしろ普通に見えるからこそ怖い。何気ない一言、笑い方、視線の動きにまで意味があるように感じてしまい、

観ているこちらまで取調室に閉じ込められたような感覚になります。

 

また道中のタゴサクの話術に見ているこちらも騙されたと思う事もあり、

佐藤次郎さんの演技がとても素晴らしかったです。

この映画は、犯人探しや爆弾の場所を追うミステリーとしても楽しめますが、

それ以上に「人はどこまで他人の痛みに鈍感でいられるのか」を突きつけてくる作品だと思いました。

観終わったあとにスッキリする映画ではありません。でも、だからこそ強く残ります。

『爆弾』は映画館で観る価値があるタイプの作品だということです。

音、間、表情の圧が、画面越しではなく劇場の空気ごと迫ってきます。

刺激的なサスペンスが好きな人はもちろん、観終わったあと誰かと感想を語りたくなる映画を探している人にもおすすめです。

 

その後の小説もあるそうで、是非映像化してもらいたい作品です。

 

以上、星野でした。