わたしのうまれた日 6
宿泊先も、パチンコによってバラバラでした。勝ったらホテル、ごはんも焼肉やお寿司。負ければごはんなしで車中で寝ていました。祖父母の家に帰っても、さみしくて電話してもお母さんは毎日お酒で酔っていました。「会いたい」と言っても会ってくれないので、おばあちゃんに頼み、お金をもらって、バスに乗り、無断で会いに行きました。その日はわたしの11歳の誕生日でした。でも、お母さんの家から聞こえてくるのはお母さんと不倫相手と妹の楽しそうな声でした。玄関のチャイムを鳴らして、お母さんがきました。「なんか用?」「今日はわたしの誕生日だから、一緒にいたいの!」